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田園回帰1%戦略

「毎年、地域人口の1%のU・Iターンを増やすことで、長期的な人口安定化が展望できる」「1%が新たに定住するためには、地域全体の所得を1%増やせばいい」―。

島根県中山間地域研究センターの藤山浩さんが書いた「田園回帰1%戦略~地元に人と仕事を取り戻す」(農文協)は、地域が主体的に再生するための具体的な事例と提案が示されている。

"地方発DMO"の具体像

その眼差しは「人口とは、人生の数に他なりません。抽象的な1億という数字ではなく、1億人の人生の問題」が根本にある。だからこそ抽象的で小手先で拙速なものであってはならないと説く。

1%戦略を公民館単位で実践する島根県邑南町、高校生など若年層の流入が増えている海士町などの取り組みを紹介し、物議を醸した市町村消滅論に疑義を呈す。消滅論の根拠となった解析方法ではなく、人口分析と予測のプログラムも提示している。

あとがきで著者はこう諭す。「規模の経済」により成長を図るやり方には限界がある。多彩な様相で小規模に分布する資源や暮らしを結び付けなければならない。つまり、量的な拡大ではなく、地域の多様性と多角性を損なうことなく、地域を横断して重層的につないでいくことなのだ。そのつなぎこそ、21世紀の循環型社会において求められる「結節機能」だという。

日本版いや、地方発DMOを本書に見た。

(16/01/13)

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