観光まちづくり
今年2月に発行された「観光まちづくり」(学芸出版社)は、"まち自慢からはじまる地域マネジメント"をサブタイトルに、地域資源を生かした自律的な観光振興のあり方を説いている。編著者は、まちづくりに詳しい東京大学の西村幸夫教授で、財団法人日本交通公社が編集協力した。 |
本書では、「まちづくり」と「観光」の相違点と共通点を論じ、そもそも「観光まちづくり」とは何かを説明し、その可能性に言及している。
観光まちづくりの先進事例として、「おわら風の盆」を核にした富山市・越中八尾、「赤れんがの街」を掲げる京都府舞鶴市のほか、草津や由布院など10地域の取り組みを紹介。地域の持つ歴史を生かし、まちづくりにつなげた取り組みを詳細に記述した。
また、地域の宝を「まちの自慢」として磨き、資源として育てていくための人材や組織、計画など地域経営のあり方を解説し、まちづくりの手引書としての機能を高めている。
「観光」と「まちづくり」は本来違うものだが、自然に近寄っているのが実際で「それは時代が要請する現実」と本書にある。観光が社会において注目されるなか、時代が求める「観光まちづくり」のあり方を本書で再度おさえたい。
(09/11/09)
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