地元密着「近ツー関西」 近旅連関西大商談会で事業方針を説明(1)
近畿日本ツーリスト協定旅館連盟関西連合会(中照策会長=和歌山県南紀勝浦温泉・かつうら御苑)は9月5日、京都市南区の新・都ホテルで第2回オール関西国内大商談会を開催した。旅連と近ツー関係者約200人が出席した。
「ランドセルから終活まで」 三田本部長が構想語る
商談会の冒頭、10月1日に分社、発足する新会社「近畿日本ツーリスト関西」について、新会社の社長に就く三田周作・近ツー執行役員関西営業本部長が事業方針を明らかにした。地元密着の地域会社としてエリア戦略を明確化し「関西のお客様に我々の価値を提案していきたい」と語った。
三田本部長は、これまで個人と団体営業が別会社で「バラバラに動いていた」「団体営業がメイトやホリデイを売る意識が希薄だったし、個人営業も同様だった。旅館ホテルの皆さんと一緒に、関西のお客様に何を提案していくのか模索していく」とした。
エリア密着については「ランドセルから終活まで」と表現。教育旅行に始まりクラブツーリズムの終活ツアーへと人生の節目、節目に接点を持ったライフスタイルに密接する営業展開の構想を話した。
また、統合による経済性については、10月6日に催行するJR西日本の豪華寝台列車トワイライトエクスプレス瑞風のチャーターツアーを例に挙げた。「このツアーは、KNT―CT全体で集客に取り組み、団体と個人の連携による販売力を強化しなければ実現しない商品」とし、社内の人材をフル活用する統合効果を先取りしたものだと話した。
三田本部長は「自分たちの会社で自分たちの地域を関係先、旅館ホテルの皆さんとともに良くしていく。新会社による社員の意識改革をもっとも期待している」。
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