露天風呂で都会の癒し ホステル淡海、旅行会社の送客歓迎/大阪
市街地のど真ん中に露天風呂を備えた簡易宿所がある。大阪市北区の「ホステル淡海」。昨年3月にオープンして以来、ビジネス客が定宿としてリピートし、都心で癒しと利便性を求める国内外の観光客の人気を集める。
ホステル淡海は、キタとミナミともに至便な南森町に立地。日本一長いと言われる天神橋筋商店街も近い。女将の木村龍子さんが欧米の人気ホステルを実際に見学してコンセプトを固め、人気テレビ番組「ビフォーアフター」の匠として活躍していた建築家に設計を依頼。既存のビルをリノベーションした。
女将のこだわりは、日本らしさを感じさせる癒し。最上階に特注陶器で作った浴槽の露天風呂と浴場、各部屋で異なる掛け軸を設え布団を敷いて寝る和室、昔ながらのタイル敷きの洗面台はフロアによって色合いやデザインを変え、施設全体を和テイストに統一した。共用のトイレは広いスペースをとり、女将の気遣いを感じさせる和の小物を置く。寛ぎの空間を演出する細やかさだ。
部屋は男女別に分かれたドミトリー、メゾネットタイプのファミリールームもある。共有スペースとして電子レンジなど簡単な調理器具やテレビを備えた談話室、5室あるシャワールームとコインランドリーを備える。
館名の「淡海」は、女将の祖父と父、そして兄の芸名、博多淡海に由来。兄は木村進として吉本新喜劇で一世を風靡した。女将は「当時の写真をお客様に見てもらい、お笑いのまち大阪も体感していただければ」。談話室で初対面の宿泊客が談笑する姿を見られるのもこの宿の「大阪らしさ」の売りの一つだ。外国語に対応できるスタッフも常駐している。
宿泊料金は和室が一室7千円、ドミトリーは2500円から。貸切風呂は一時間1千円。
主要なOTAと契約するが、リアルエージェントにも「大阪観光の宿として旅行会社の皆さまにもぜひ」とPR。
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