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地旅博で観光活性化に道筋-山口県(1) 体制向上やツアー増加【地旅特集】

山口県では2012年3―9月の7カ月間、地旅博覧会inやまぐち」を開催した。それに伴い、35コースの地旅コースを造成。パンフレットやチラシ、ホームページなどを使って販売し期間中、1681人を集客した。

成果に手ごたえ

最も集客したのは「防府定期観光バス」(日帰り)で462人。次いで「産業観光」(セメントの道ほか)277人、「ナイト観光バス(8月、ホタルコース)」137人、「3月4日、日曜日、レトロ列車に乗って下関へ行こう!」107人、「ナイト観光バス(6月)」103人となっている。月別では6月が417人と最も多く、続いて8月が268人、3月が238人、4月が204人。

金子みすゞ記念館

長門市の金子みすゞ記念館も
素材として再評価

同博覧会を実施した成果として「地旅の魅力の認知度向上に伴い、地域での協力支援が向上した」「行政の観光対策として地旅商品が取り入れられるようになった」「各地域で観光素材の再発見ができた」と行政関連や地域の新たな動きを評価。

瑠璃光寺五重塔

山口市の瑠璃光寺五重塔は
国宝として存在感大

また「産業観光、ナイト観光など新しい観光の取り組みが各地に広がっている」「地旅を生かした宿泊ツアーが増加しつつある」「団体旅行のコースの中に地旅の素材が使われるようになってきた」「地元旅行会社による積極的な地旅ツアーが増加してきた」など、既存の観光から脱皮する動きが活発化していることも報告されている。

このほか「各地で地旅作りの組織団体が増加してきた」「第3種旅行業を持つ公的団体などが増えている」といった声も。

課題については「精算性と地域の魅力のPRの両面からの取り組みが必要」「少人数での催行が多く、移動手段がむずかしい」「催行人員と「催行判断がむずかしい」「PR方法の創意工夫」「大手旅行会社フリープランのオプショナルとしての活用」が挙がっている。

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