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熊本上天草を歩く(3) 川端祐樹市長に観光戦略を聞く

上天草市の川端祐樹市長にオルレなど今後の観光戦略について聞いた。

草の根交流を創造する

―市内に2つのオルレコースがありますね。

上天草は、海だけでなく山もいいことを付加価値を高めて知らせるチャンスです。昨年10月には白嶽というところで「山ガールサミット」を開きました。トレッキングのファッションショーなどを行い、各地から300人の方がお見えになりました。

維和島と松島のオルレコースは、地域のまちづくり団体が管理しています。皆さん非常に前向きで、自分たちの住む場所に誇りを感じるようになってきたと、ひしひしと感じています。

上天草のトレッキングシーズンは閑散期の冬なので、観光入り込みの平準化を図れることも利点です。

―今回、韓流スターのチョン・ジュノさんを呼ばれました。

せっかく2つもコースがあるわけですから、あとはどうPRしていくのか。上天草出身で、全旅の池田孝昭社長にご相談したところ、チョン・ジュノさんの来日にご尽力いただきました。オルレを通じて韓国文化を知り、両国間の交流が広がればと考えています。国とは別に、我々が草の根交流を深めることによって平和に寄与できるのではないかと。

チョン・ジュノさんには上天草の観光大使をお願いし快諾いただきました。次は、我々がチャーター機を飛ばし済州島に伺うことも池田社長と決めたところです。

川端市長とチョンさん

川端市長(左)とチョンさん

―オルレが上天草観光の活性化に拍車をかけたのですね。

昭和40年代、天草五橋が開通し空前の天草観光ブームが起きましたが、近年はキリがかかっているような状況でした。今、市内土産店の売り上げが過去最高を更新するなど、ようやくキリが晴れ、上天草が一気に明るくなる時を迎えようとしています。

この機を逃さないよう、2014年度から地中海を思わせるリゾート計画を前島で手がけます。マリーナのある海の駅やマリンリゾートの拠点として商業施設も誘致します。大人の上質な空間づくりをコンセプトに、上天草ならではのオンリーワン、ナンバーワンの拠点にしたいと考えています。

私が掲げる「創造都市づくり」へ市民みんなで取り組んでいきます。これからの上天草にぜひご期待ください。

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