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越後妻有で「大地の芸術祭」 7-9月に/新潟

15/02/20

広大な里山にアートを展示する「大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ2015」が7月26日―9月13日まで、新潟県十日町市と津南町で開催される。

2000年に初めて開催して以来、3年に1度ずつ開かれ、今回が6回目。前回、12年は世界44カ国のアーティストが367点のアートをエリア内の102の集落に展開。期間中の来場者は約50万人に及ぶ。過疎の進む世界有数の豪雪地帯で開催される世界最大規模の国際芸術祭へと発展している。

アートで人を呼び込み、少子高齢化や人口の流出で活力を失いつつある地域コミュニティを元気にしようと始まった大地の芸術祭。アートは存分に力を発揮し、アートによる過疎地の活性化は瀬戸内をはじめ各地に広がっている。限界集落の廃屋や廃校がアートの舞台として息を吹き込まれ、訪れる人は作家や観光客だけでなく、製作や芸術祭の運営を手伝い、サポートする多くの人たちが都会と会場を行き来する。

先ごろ、東京・東京駅前のKITTEで大地の芸術祭の北川フラム・総合ディレクターや海外からの参加アーティストらによる「大地の芸術祭2015」の開催概要説明会が開かれた。

越後妻有エリアでは芸術祭の期間外でも、松之山温泉に近い「森の学校キョロロ」、十日町駅に近い「越後妻有里山現代美術館」、まつだい駅前のまつだい「農舞台」や集落のなかで約200の常設アートを見ることができる。大地の芸術祭2015では、これらに約100の新作が加わる。

北川総合ディレクターは過去5回の開催で地域の特質をアーティストが作品で明らかにしてきたと話す。

今回のテーマは「人間が自然・文明と関わる術こそが美術」。棚田や空き家や廃校だけでなく、人が自然と親しみながらも格闘し、住むために築いてきた土木構築物の数々、砂防ダムや雪崩防止柵、スノーシェッドまでもアートとして表現する新機軸を打ち出すという。

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