伊豆半島が世界ジオパークに 日本で9番目、来年DCに弾み
ユネスコ(国連教育科学文化機関)は4月17日、静岡県の伊豆半島(15市町村)を「世界ジオパーク」に認定した。
世界ジオパークは、地球の活動や痕跡を、地形や地質から垣間見ることができる学術的にも貴重なエリアで、ユネスコが正式事業として認定している。国内の世界ジオパークは洞爺湖有珠山(北海道)、糸魚川(新潟)、島原半島(長崎県)、隠岐(島根県)などに続き9地域目。世界では38カ国、140地域が認定されている。
このほか日本では、日本ジオパーク委員会が「日本ジオパーク」を認定していて、世界ジオパークを含め43エリアある。観光振興への期待からジオパークの認定に取り組む自治体は多い。
静岡県の東部に位置する伊豆半島は、本州で唯一フィリピン海プレートにある。フィリピン海プレートがユーラシアプレートに沈み込む過程で、およそ60万年前に半島が形づくられた。関係市町村では「南から来た火山の贈りもの」として、伊豆半島ジオパークをアピールしている。
伊東市の城ヶ島海岸や西伊豆町の堂ヶ島といった海岸エリアだけでなく、4千年前に噴火した内陸の大室山(伊東市)など、見どころとなるジオサイトは114カ所に及ぶ。
静岡県とJRグループでは、県全域を対象にした大型観光キャンペーン「静岡デスティネーションキャンペーン」を2019年4―6月に予定し、現在、プレDCを開催している。今回の世界ジオパーク認定は、来年の本番DCの弾みになるものと期待されている。
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