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JNTOが訪日セミナー 物価高のイメージ払拭が課題

日本政府観光局(JNTO)は2月5日、東京・汐留のコンラッド東京で「インバウンド旅行振興フォーラム」を開いた。各海外事務所長は世界15カ国・地域の訪日市場の動向を説明するなかで、訪日旅行の推進を図る上の課題として、「日本の物価高イメージの払拭」をあげていた。

日本の物価高イメージは、「言語」や「日本までの距離の遠さ」と並び、日本の弱みとして指摘された。このうち言語や距離の問題が客観的事実として受けとめられているのに対し、物価高については、実態を反映していない誤ったイメージであり、これとの戦いが訪日客拡大のテーマの1つになっている。

東京で外国人旅行者向けの自転車ガイドツアーを行っているアライブ・アンド・キッキング社の肥塚由紀子さんも、日本の物価については同じ感想を持つ。
 「ツアー参加者からは東京の物価が高いという声は聞きません。ホテルやレストラン、タクシーやJRパスの料金についても納得感は高いようです」。

一方で、日本の物価高をイメージづける調査は毎年発表されている。
 ダボス会議を主催するスイスのシンクタンク「世界経済フォーラム」は毎年、「旅行・観光競争力調査」を発表している。2009年版では133カ国・地域中、競争力トップがスイス。日本は25位だが、価格競争力分野では86位と下位に甘んじている。

また、米コンサルタント会社マーサーが毎年発表している「世界生計費調査」09年版では、世界の143都市のうち最も物価の高い都市に東京、2位に大阪がランクされた。
 この調査は、多国籍企業等が海外赴任手当てや報酬を決定するのに利用しており、調査結果は、「東京は海外駐在員にとって、世界で最も物価の高い都市」として世界中にニュースとして配信されている。

昨年、同調査が発表された直後、BBCニュースは東京特派員のレポートを放送した。
 「食べ物も高いです。ここではスイカが15ドル、マンゴー25ドルもします」。
 贈答用の国産マンゴーのだったのだろうか。当時、近所のスーパーで調べたら、マンゴー1個350円だった。政府観光局はBBCの記者に、350円マンゴーをダンボール1箱分でもプレゼントすればよかった。

国内ではデフレと騒がれ、海外からは物価が高いと見られる。訪日希望者の不安を減らすためにも、観光庁もしくは政府観光局が独自の物価比較調査をまとめ、世界に配信することが必要なのかも知れない。

(10/02/10)

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