今夏の旅行意欲は旺盛(1) 国内4.0%増、旅館回帰も JTB調べ
今夏は、久しぶりに旅行意欲が旺盛に―。JTBがまとめた旅行動向調査によると、夏休み(7月15日―8月31日)に1泊以上の旅行に出掛ける人は、前年比4.1%増の7656万人になる見通しであることがわかった。景況感の改善で国内、海外ともにリーマンショック以前の水準まで回復が見込まれ、観光業界にも少しずつ明るい兆しが見えてきた。
国内旅行は同4.0%増の7412万人。高速道路通行料のETC割引が継続されることや6月28日から始まった高速道無料化社会実験の実施、奈良の「平城遷都1300年祭」、高知や長崎のNHK大河ドラマ「龍馬伝」人気、岡山・香川の「瀬戸内国際芸術祭」といった話題・イベントが旅行意欲を押し上げている。平均旅行費用は前年より1000円増加し3万5300円と見込む。
また、衆議院選挙や9月に5連休があり旅行時期が分散した昨年と異なり、今年は夏休みの家族旅行の増加が見込まれる。なかでも、エースJTBが発売している「旅育」など家族が一緒に楽しめる体験プランが人気で、各地でのSL運行や映画「RAILWAYS」の公開など話題豊富な鉄道観光も注目を集めそうだという。
利用交通機関は、乗用車が約7割、鉄道は24.0%と前年並み。長距離バスは同2.6%増の7.6%と持ち直す傾向だが、フェリーは同0.4%減の2.0%で続落が見込まれる。利用宿泊施設では、ホテルが同5.4%減の33.4%とシェアを減らす反面、旅館は同5.9%増の28.1%と旅館回帰が予測されている。
海外旅行は244万人で、同8.4%の大幅増。ハワイやグアム・サイパン、韓国が人気で、上海万博の中国や円高のメリットが得られるヨーロッパ方面も増加しそう。平均旅行代金は、燃油サーチャージが上昇しているため、前年より6400円多い21万8700円。
総旅行消費額は、同7.8%増の3兆1500億円。内訳を見ると国内が同7.0%増、海外が同11.7%と大きく伸びそうだ。
旅行者増加の要因は、景況感が回復基調にあること。夏のボーナスが微増となり、「旅行支出を増やしたい」意向が同3.6%増の13.9%となるなど、消費者の旅行意欲が前向きになっている。昨年は景気低迷に加え、インフルエンザ禍も響き減退していた。
調査は全国200地点・1200人のアンケート結果とJTBグループの販売予約状況などから推計した。
(10/07/16)
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