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久しぶりに黒字化 KNT、日本旅行10年度決算

11/03/11

近畿日本ツーリスト(KNT)、日本旅行はこのほど相次いで2010年度12月期連結業績を発表した。2社とも久しぶりに黒字化した。

ウェブ販売増や経費削減が奏功

KNTは営業収益が635億4400万円、営業利益は16億3600万円で前期の約33億3900万円の営業損失から反転した。経常利益は15億7100万円、当期純利益は3億1400万円で最終黒字を計上した。

年金制度改革の実施や、不採算店舗だった71店舗の閉鎖による費用削減が奏功した。旅行事業では、龍馬伝の効果やウェブ販売で成果を挙げたが国内旅行は全般的に低迷。反面、海外、大型イベントに取り組んだ訪日旅行は好調だった。

次期は、今年1月に新設した個人旅行事業本部カンパニーでウェブ販売を強化し、国内団体に関しては法然上人800年や親鸞聖人750年の遠忌法要の参拝旅行に取り組む。11年12月期利益は22億円を見込む。

日本旅行は営業収益が501億700万円、営業損益が6億600万円で3期ぶりの営業黒字になった。経常損益は15億800万円、当期純損益は9億1800万円だった。

日本旅行東北の設立など経営体質を改善するとともにウェブ販売やインバウンド、BTM営業など成長分野の取り組みを強化し盛り返した。国内旅行部門ではJR西日本との連携を強化し販売に取り組んだものの微減だった。

今期はインバウンド、BTM、団体営業の法人部門を強化するほか、本社と西日本営業本部に観光開発室を設置し地域活性化にも取り組む。

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