伊勢志摩の「夕陽ものがたり観光」とは 夕陽と語らいの宿ネットがサミット開く
夕陽と語らいの宿ネットワーク(岸本一郎会長=浜湖月)は10月12日、三重県志摩市の「海ほおづき」で「第7回全国夕陽サミット」を開催し、約80人が参加した。今回のテーマは「伊勢志摩の夕陽ものがたり観光―美し国の夕映え食談義」。
冒頭、岸本会長は同ネットワークが夕陽を観光資源とした宿づくりや地域振興への取り組みについて紹介し、8月に発表された日本経済新聞「日経PLUS1」の「何でもランキング・夕日の美しい宿」で「夕映えの汐美荘」(新潟県)が第1位、「リゾートホテルオリビアン小豆島」(香川県)が第3位、「旅館紅鮎」(滋賀県)が第5位と、同ネットワークの3施設が選ばれたことを報告した。
志摩市の大口秀和市長は「志摩市には夕陽の絶景ポイントがたくさんある。夕陽を新鮮な切り口として、新たな観光資源となるよう努力したい」とあいさつ。
オープニングトークでは夕陽評論家で同ネットワーク顧問の油井昌由樹さんが「夕陽はごちそうだ」をテーマに話し「夕陽を見ながら食事をするのはやめよう。夕陽を愛でることだけに集中すれば、そのあとの食事が一層おいしくなる」と語った。
続いて元志摩観光ホテル総支配人で総料理長だった高橋忠之さんが「太陽と土と海の恵み」を演題に講演。高橋さんは「夕方は若者の文化で、朝は年配者の文化。ある年齢になると、朝を迎えることができるのだろうかと夕方が不安になる。そして朝起きて生き延びた尊さを感じる。若者は夕方になると元気になり活動を始める」と、若者と年配者の文化には違いがあり、夕陽は若者文化に属すると指摘した。
また自身の料理に関する考え方や伊勢志摩の料理に関する意見を述べ、志摩の海でとれる食材のすばらしさを訴えた。
シンポジウムでは橋爪貴子さん(NPO法人五十鈴塾理事)、森本みつよさん(旅館橘女将)、浅井のり子さん(旅館おおなみ女将)、山際真由子さん(松阪ケーブルテレビキャスター)をパネリストに「伊勢志摩の夕陽と海、食に見る旅ものがたり」について話し合った。
パネリストからは「ストーリー性をつくって夕陽の名所に誘導する努力が必要」「伊勢志摩は天照大神や海女など女性とはかかわりが深い土地。夕陽を活かして女性が多く訪れる地にしたい」「夕陽にはロマンという味つけがある。伊勢志摩のパワースポットやまだ掘り起こせていない素材と結びつけてPRできれば」という意見が出た。
このあと「志摩の夕陽を、美し国における"ごちそう"のシンボルと捉え、未来永劫、美し国であり続けられるよう次代へと継承していく『ものがたり』を創出し語り続けていく」という「志摩宣言」を行い、採択された。

美しい志摩の夕陽
サミット終了後は、関係者で合歓の郷のクルーザーに乗り込み、英虞湾夕映えクルーズを実施。船上では二胡の演奏のほか、この日の夕陽をイメージした絵を画家・大西孝仁さんが描いた。
(09/11/02)
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