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架空の会社で島耕作が観光PR 山口県

13/05/29

山口県観光連盟の田中幹生参事と白木屋グランドホテル大阪事務所の谷口昇さんがこのほど、トラベルニュース社大阪本社を訪れ、昨年設立した「株式会社おいでませ山口県」の取り組みを紹介した。

株式会社おいでませ山口県は、昨年12月の岩国錦帯橋空港開港に合わせて、山口県が「観光部門を民営化した」という設定で発足した架空の組織。初代社長は人気漫画「島耕作シリーズ」の主人公で、山口県岩国市出身の島耕作が就任。社員は全県民143万1294人で、社内には「食べっちょる課」「泊まっちょる課」「楽しんじょる課」の3課があり、「味」「泊」「楽」の3つのテーマで事業を展開する...という設定。

田中参事は「特設サイトで観光情報を発信したり、山口県を訪れた観光客を『株主』として優待プランを提供していきます。株式会社おいでませ山口県、島耕作などを活用した効果的な観光情報を発信し、当県への年間宿泊観光客400万人を実現したい」と訴えた。

谷口さんは長門湯本温泉宿泊者限定ツアー「イカ釣り体験ツアー」をアピール。長門市仙崎港を漁船で出発し、イカ釣りの漁火の光景を楽しみながらイカ釣りにチャレンジする。獲れたイカはその場で食べることができる。7―8月の19時から23時までの約4時間で、料金は大人1人6500円、定員は8―10人。「仙崎市場は日本海屈指のイカの水揚げ量がある好漁場です。仙崎港でしか味わえないイカ釣り体験なので、ぜひ参加を」と呼びかけた。

また、長門市は市内に37店舗のやきとり店があり、人口1万人あたりの店舗数が8.7店と全国有数規模を誇る。そのため、やきとりを旗印に地域おこしが進行中で、今年JR美弥線で走らせた「やきとり列車」は第2回「鉄旅オブザイヤー」グランプリを受賞した。

やきとり列車は7―8月に再度走らせる。「暖簾やちょうちんで演出した車内で、ビールややきとり、沿線のB級グルメ、地酒などが味わえます。居酒屋のような雰囲気になる魅力的な列車です」と谷口さん。宿泊先のホテルや旅館の夕食後にやきとりを食べに行く「やきとり二次会プラン」を7月から行うこともアピールした。

山口県の皆さん

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