観光業界専門紙「トラベルニュースat」おすすめ国内魅力再発見の旅

阿蘇が育む豊かな名水を訪ねて

熊本県は「平成の名水」認定

水資源の100%が地下水という熊本県。1千カ所以上の湧水がある「水の宝庫」であり、全国的にも珍しい。

熊本県はこの豊かな水のおかげで米や地酒がおいしく、日本一という名のつく名水の中でも阿蘇の湧水はトップクラスといわれる。こういった水資源を次世代に引き継ぐため、「熊本県平成の名水」として50カ所を認定している。阿蘇周辺には数多くの水源や水に関する観光素材が点在しているが、追って紹介していこう。

「日本の名水百選」に選ばれている水源から。「白川水源」(南阿蘇村)は阿蘇を代表する水源で毎分60トンもの水が湧き、一級河川の白川となって有明海に流れ出ている。湧水は自由に持ち帰ることができる。

白川水源

阿蘇を代表する「白川水源」。
水が湧き出すのがわかる

毎分30トンの湧水量を誇るのが「池山水源」(産山村)。池の周辺に樹齢200年の杉の木などの樹木が立ち並び、中央には水神が祀られている。豊富な湧水は玉来川となり大野川に流れ、最後は別府湾へと注ぐ。各地から湧水を汲みに訪れる人々で賑わう。「山吹湧水」(産山村)もある。

「鍋ヶ滝」(小国町)は、高さ10メートル、長さ20メートルで落差よりも川幅が広くカーテンのようにしなやかに水が流れ落ちる景観が美しい。滝の裏側にもまわることができることから「裏見の滝」ともいわれる。パワースポットとしても人気を集め、CMのロケ地になって有名になった。

鍋ヶ滝

鍋ヶ滝はまるで「水のカーテン」

「高森湧水トンネル公園」(高森町)にあるトンネル内は1年を通して17度という天然の涼スポット。水路のせせらぎを聞きながら歩道を進むとキラキラと輝くウォーターパールがある。

阿蘇神社(阿蘇市)の参道は全国的にも珍しい横参道で、参道沿いには33基の水基(水飲み場)が設けられていて、水基めぐりを楽しめる。

沿道には飲食店や土産物店があり、その地ならではの食べ物を食べたり、土産物を買ったりすることができる。素朴な雰囲気が好評だ。

阿蘇神社

阿蘇神社参道で水基めぐり

やまなみハイウェイ熊本 旅のおすすめサイト

購読申し込み
夕陽と語らいの宿ネットワーク
まちづくり観光研究所
地旅
関西から文化力
トラベルニュースは
文化庁が提唱する
「関西元気文化圏」の
パートナーメディアです。
九観どっとねっと
ページ
トップへ