ニュースメニュー
ニュースメニュー
会社案内メニュー
会社案内メニュー
ホーム > 本紙から > コラム「象の指環」

コラム「象の指環」

08年10月10日号

このひと月、誰が初代観光庁長官かで、賑やかだった。本紙でも、初代長官人事を東西記者で放談し、盛り上げに一役買えたのではないか。放談で、一番最初に名前をあげた本保さんに決まり、放談もまったくのでたらめじゃなかった▼結果として長官人事に華はないかもしれないけど、文句もない。ただ、難航する長官人事関連の報道では気になることがある。民間からの登用がうまくいかない理由として、待遇面の格差ということがしきりにあげられていた点だ▼長官が常勤であり国会質疑があることが負担というのは分かる。ただ、同時に観光日本をリードする素晴らしいポストでもある。本当に報酬が原因で打診を断った人がいたのだろうか。検証なしで記事にしているとすれば失礼な話だ▼長官の報酬が民間と比べて、記事にするほど低すぎるとは思わない。それよりなにより、日本の観光に手弁当でも取り組む情熱のある民間人だって何人かは思い浮かぶ。(あ)

(トラベルニュースat 08年10月10日号)

08年9月25日号

旅行作家の大先輩2人と旅館のホスピタリティについて話をしていたときのこと。山形県かみのやま温泉「日本の宿古窯」の話になった▼古窯では敷地内に1200年前の窯跡が発見されたのを機に「らくやき」をはじめ、各界の著名人が描いた絵皿を陳列した「らくやき画廊」があることで知られる。このお2人が驚かれたのは、先日ある会で古窯に行くと、お2人の絵皿が一番目につくところに飾ったあったことだ▼何千枚もある絵皿の中から、その日来られる客人の作品を取り出して飾るなんて、そう簡単にできることではない、と女将の心配りの深さに脱帽したという。あちこちの旅館では「真心をこめてお客様をお出迎え」と口にするが、言っていることと実際は大きく違う場合が多い▼古窯の女将さんは日ごろから「人の出会い」や「人のご縁」がいかに大事であるかを話している。有言実行されている話を聞いてうれしくなった。(坊)

(トラベルニュースat 08年9月25日号)

08年8月25日号

映画好きの入口となった「小さな恋のメロディ」に墓地でデートするシーンがある。墓石を見ながらメロディがダニエルに話しかける。「見て、亡くなった日が1週間しか違わない。本当に愛し合っていたのね。私たちにできるかしら」「大丈夫。僕たちはもう1週間も好き合ってる」。こんな会話だった▼連れ合いの祖父と祖母が7、8月に相次いで亡くなった。6年ほど前に脳梗塞で倒れた祖母の介護を、祖父は自分でやりたがった。祖父は自分が肺がんで入院し、亡くなる3日前まで介護を続けた。祖母はそれから3週間ほどで亡くなった▼祖父は戦争で中国大陸に取られ、終戦後、岐阜に入植した。外地で夫が戦死した祖母と知り合い、1男1女をもうけ2男2女を育てた。連れ合いの母は、祖母と前夫の長女にあたる▼なんだろう。市井の人にこそ偉い人がいると思う▼「俺が死んでからどのくらい生きる」。連れ合いは「20年くらいじゃない」と言う。(あ)

(トラベルニュースat 08年8月25日号)

08年7月10日号

最も美しい洞爺湖を見たいならザ・ウィンザーホテル洞爺からの眺めがお勧めだ。そこからならザ・ウィンザーホテル洞爺が目に入らないから▼こういうジョークは流行っていないのか。13世紀のお城じゃあるまいし1990年代に、こんな場所に、こんなものを建ててと、それは別にしても、なにもここで環境問題を議論しなくてもと思った首脳はいなかったのだろうか。城だけに確かに警備しやすそうだが▼何年も前、ニセコで東山プリンスホテル新館に泊まったとき、どうしてこんな場所に、こんな建物がと、恥ずかしかった。自然環境のいい場所に施設を作る旅館業は、そのことだけである種の罪も背負う▼それでも、「施設からの景色」だけじゃなくて、気持ちよく「施設を眺めてもらう」ためのセンスや工夫はある。前回のサミットのザ・ブセナテラスに、そうした恥ずかしさを感じなかったように▼それでも事務所の居候は、ウィンザーに泊まりたいと言っているけど。(あ)

(トラベルニュースat 08年7月10日号)

08年6月25日号

6月18日、今年初めての真夏日となった山形県上山市で、第86回全旅連全国大会が開かれた。会場の外では芋煮や串コンニャクが振る舞われ、会場内では、実をつけた鉢植えのサクランボ300鉢が参加者にプレゼントされていた▼14日、岩手・宮城内陸地震が起きた。旅館の被災もあった。東北の広い範囲で新幹線が止まり、高速道路も安全確認のため通行止めになった▼震災後の常ながら、被災の有無に関係なく、岩手、宮城の広い範囲で宿泊予約のキャンセルがある。わずか4日後に、同じ東北で開かれる全国大会への影響を心配した▼実際には、大会には過去最大規模の1200人が参加した。47都道府県すべてが参加したのも初めてだという。大会を通じて、お見舞いの言葉もたくさん聞かれたけど、ステージの花笠音頭や懇親会もみんなで楽しんだ。岩手、宮城の旅館経営者も大勢が参加し、全国からの同業者を歓迎する心意気を見せた。いい全国大会になったと思う。(あ)

(トラベルニュースat 08年6月25日号)

<< 1  2  3  4  5  6  7  8

日刊トラベルニュース 新着記事

本紙から アーカイブ