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県民のおすすめ料理は

13/10/28

各県や市、温泉地などで座談会を開催したりした際、出席された方の地域で「ここだけは見てほしい」「これだけは食べてほしい」といった郷土自慢を聞くようにしている。その人の地域に対する思いを知ることができるので、結構興味深い。

山口県と高知県は、観光客を呼び込むには「食」と位置づけ、県民に対して観光客に紹介したい店や料理を聞くアンケート調査を行うのだという。観光関係者にではなく県民の生の声を聞いて反映させるというところが、観光業主体で観光が動かなくなっている現れのように思える。

すでに山口県では「美食王国 やまぐち美食コレクション2013」と銘打ち8―9月に募集を行い、630店舗、1180のメニューがあがっているそうだ。9月末から10月末が投票期間になっている。

高知県では来年1―2月に県民30万世帯へアンケート用紙を配布。それを回収し3月に県民が勧める店舗と料理を集計して発表する。いわば高知県民が勧める店と料理を選ぶ総選挙を行うわけだ。

組織票が動くのか、選ばれた施設が観光客を受け入れる態勢があるか、県外客が食べてもおいしいと思える料理なのか。クリアすべき問題はあるかもしれない。しかし観光業界はこの「食」に関する動きを真摯に受け取るべきではないだろうか。

(トラベルニュースat 13年10月25日号)

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