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がんばんないよ!! 宮崎観光の復興支援(2)

全国旅行業協会(ANTA、二階俊博会長)と全旅(池田孝昭社長)は7月21日、宮崎県を激励しようと「がんばんないよ宮崎!応援する隊」を結成し、宮崎市の県自治会館で緊急合同会議を開いた。会議には、全国のANTA会員や宮崎県旅館ホテル関係者ら110人が出席した。ANTAが1つの県を支援するのは初めて。

ANTAと全旅が現地で合同会議 「地旅」流通させ協力

会議であいさつした二階会長は「ANTAだけでなくJATAとも協力して宮崎県への旅行の推進を図るなど、復興のために少しでもお役に立てるよう皆で支援していきたい」と述べ、自身が運輸大臣で北海道開発庁長官だった2000年に北海道・有珠山で噴火が起こり、北海道観光が壊滅状態になった当時に言及。「チャレンジする目標を定めて、自信を持って頑張ってほしい」と、当時取り組んだ内容を紹介しながらアドバイスし激励した。

この後、二階会長や池田社長らは宮崎県庁を訪れ、東国原英夫知事と会談。宮崎県観光の復興に協力することを伝え、ANTAと全旅共同で作成した復興支援ポスターや義援金50万円を手渡した。

ANTAと全旅では、ANTA宮崎県支部(松葉藤吉支部長)が造成した宮崎県ならではのこだわりの「地旅プラン」9コースを全国5400社のネットワークで販売するなど「1人でも多くのお客様を送り、『宮崎県へ行きましょう』と声を上げていきたい」(ANTA木村茂男副会長)。

緊急アピールや送客キャンペーン 業界挙げて支援

日本ツーリズム産業団体連合会の舩山龍二会長が座長を務める観光関係団体会長連絡会議では8月3日、19団体の連盟で「宮崎県の口蹄疫についての緊急アピール」を発表した。

アピールは、宮崎県の全産業への緊急助成と復興への迅速な取り組みに対し配慮を願うもので、自らも「業界を挙げて宮崎県の観光復興に向け、最大限の取り組みを行う」とした内容。

また、JTBグループでは、7月27日の非常事態宣言の解除を受けて「がんばろう宮崎!」をテーマに応援キャンペーンを始めた。28日からエースJTBで「元気です/太陽の国 宮崎」を販売しているほか、るるぶトラベルなどウェブ商品や法人団体向けにイベント事業を展開している。

(トラベルニュースat 10年8月25日号)


がんばんないよ!! 宮崎観光の復興支援(3)に続く

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