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12年を斬る「観光番付」(2) 横綱はスカイツリーとLCC

東西の横綱に名を連ねた東京スカイツリーとLCC。

首都圏絶好調  LCCは空の旅需要開拓に成功

スカイツリーは5月22日の開業から半年間で、約330万人が世界一高い展望塔に上った。併設の商業施設・東京ソラマチにも約2800万人が訪れた。楽天トラベルの宿泊プランは開業当初で前年比74%増を記録した。スカイツリー開業前の10年下期から設定販売しているエースJTB(関西発)「東京下町物語」も、今年上期で前年同期比430%だった。

スカイツリーに限らず、首都圏観光全体が好調だった。TDRは、過去最高だった08年度の入場者数2722万人に迫り追い抜く勢い。東京駅のリニューアルオープンも話題に。楽天トラベルは西の横綱に挙げ「駅周辺の再開発効果で乗降客は4割増。10以上のホテルがオープンし、レジャー利用も5割増!」だという。

LCCは、3月就航のピーチ・アビエーションを皮切りに、ジェットスター・ジャパン、エアアジア・ジャパンなど相次ぎ国内線を飛んだ。「お得感が話題に」(稲荷山さん)なったのも確かだが、バス・電車感覚で空の旅需要を開拓したのは間違いない。

ピーチは11月下旬に搭乗客100万人を達成した。来春には既存航空会社のIT5など国内の団体包括運賃の規定が変更され、海外と同様に記名式になる。一方で、LCCはグループ・団体の取り扱いを始めるなど、旅行会社との関係を強める戦略を取っている。13年以降も空の勢力図争いは要注目だ。航空関連では、稲荷山さんがJALの業績回復を東小結に挙げた。

ピーチ搭乗客100万人

ピーチは搭乗客100万人を達成
(11月29日の式典で)

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