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2014年の観光を占う 9氏の「観」字(3) 消費税増税など不安要素も

消費税増税は目下、最大の懸念材料だ。小原健史さん(和多屋別荘代表取締役)は「」とし、消費税増税や耐震改修問題など旅館ホテル業界の稀にみる厳しい経営環境に耐え「次の飛躍に備える」。

心揺さぶる価値提供を

佐藤陸雄さん(リーコ代表取締役)は「」を挙げ、14年の消費意欲(旅行意欲)は、消費税増税のマイナス要因に「これをカバーするベア&正社員雇用増加が実現するか否か、アベノミクスの最後にして最大の賭けである」と指摘する。一方で「賭」にカジノ法案が成立するかどうかの意味も込めた。「カジノは外国人誘客の追い風」になり、東京五輪決定より「観光面でははるかに力強いニュース」。

流行語にも選ばれた「おもてなし」がさらに頻出するとみる松坂健さん(西武文理大学教授)は「」。おもてなしの基本は「交流」で、リニアやLCCをはじめ交通機関のイノベーションがさらに進む見通しを示した。反面、消費税アップや耐震関連の投資を不安要因とし「悲喜交々」の風景も予想した。

不確定要素が多い中で、久保田美穂子さん(公益財団法人日本交通公社観光研究情報室長)は「移動、行動、感動。動けば気持ちがついてくる」とし「」を選んだ。「心を強く動かす特別な経験価値が鍵に。単なる観光スポットではなく、精神的な深い価値を提供し、個人の生活や幸せにかかわる観光へ一歩を踏み出す時」。それは誰にでも受けるものではなく、小さく絞り込んだもの。「消費税アップで冷えそうな消費マインドを揺さぶりたい」。

14年は外国人、日本人を問わずあらゆるところで賑わいが創出すると見込む井村日登美さん(ホテルジャーナリスト)は「」。言葉、生活、習慣などが違う人たちが混在し賑わいをみせるが「混沌や混乱、混雑といった状況が想像できる」。「受け入れ側のマインドをはじめ、意識や訓練など準備が整わない状況」を危惧する。

この1年どんな言葉、漢字で表せるようになるのだろうか。ちなみに、橋爪さんは「2015年は『城』で予約」。

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