高知県から吹く観光維新の風 国内観光活性化フォーラム開催(1) 全国から1200人集う
全国旅行業協会(ANTA、二階俊博会長)は2月14日、高知市の県民文化ホールで「第13回国内観光活性化フォーラムinこうち」を開いた。全国のANTA会員ら約1200人が参加し、国内観光交流活性化のモデルケースとして高知県の魅力を全国へ情報発信することや、4―12月に全国から高知県へ3万人を送客するキャンペーンの実施を決めた。
3万人送客CPを実施
フォーラムは全国各地で広まる「よさこい鳴子踊り」のオープニングアトラクションからスタート。ANTA高知県支部長で地元実行委員会の山中盛世委員長が開会宣言を行ったあと、高知県の尾﨑正直知事と高知市の岡﨑誠也市長があいさつした。
尾﨑知事は明治維新から150年の節目の年を迎え「志国高知 幕末維新博」を開いていることを紹介。「博覧会を通して土佐の偉人の志や息吹を感じ、本県自慢の食や自然を感じてほしい」。岡﨑市長は「フォーラムを機会に高知の魅力を知っていただき、本市の観光振興に力添えをお願いしたい」と語った。
二階会長は「観光が明るくなれば世の中は明るくなる。我々はこれまで培ってきた長年の経験と英知を結集し、観光の発展こそ地域経済の活性化につながるとの確信をもって奮起したい」と呼びかけた。
このあと観光庁の田村明比古長官の基調講演、尾﨑知事、南国生活技術研究所の黒笹慈幾代表の記念講演が行われ、観光の現況や高知県の観光施策について紹介された。
次いで昨年行われた石川県送客キャンペーンに実績を上げた優秀会員の表彰、学生がつくる高知県の着地型旅行プランコンテストの表彰が行われた。
席上、1月23日に群馬県草津町で発生した本白根山の水蒸気噴火の風評被害を払しょくする「ANTA草津温泉支援決議」が行われ、全会一致で採択した。
なお、次回の国内観光活性化フォーラムは21年2月に福島県郡山市で開催される。
(トラベルニュースat 18年2月25日号)
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