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スポーツマーケティング入門

観光庁が積極的に推進する「スポーツ観光」。地域活性化ひいては日本観光の活性化の切り札として注目を集めているが、地域のスポーツ組織の定着、発展にはその土台を支える収益性という問題が立ちはだかっているのが現状だ。

地域スポーツの夢を現実に

そこで注目を集めるのがマーケティング。社会的意義の強いスポーツの世界にあっても、適切な運営を行う上で欠かせない方策・手段といえる。秀和システムから7月1日に発売された「スポーツマーケティング入門」は、スポーツマーケティングの意義や特徴、方法論などを、事例を交えながら詳しく紹介。体系的に理解できるようやさしく解説してあり、入門者にはうってつけの一冊といえるだろう。

著者の久保田正義さんは、スポーツ旅行商品の販売からスポーツ観光の研究、実践まで幅広く活動。本書を監修した、大阪国際大学の宮﨑哲也教授は「スポーツマーケティング活動のパイオニア」を評する。

本書では、スポーツマーケティングの基本的な考え方から技術、方向性に、「現代マーケティングの父」と呼ばれるフィリップ・コトラー氏が昨年秋に提唱した「マーケティング3.0」という概念を導入。その新しい理論のもと、スポーツビジネスの基礎知識から公共性との兼ね合い、ホスピタリティを論じ、プロセスやブランディング、社会貢献事業とプロダクトパッケージまで戦略論を展開している。

コラムでは大規模マラソン大会やF1、プロ野球などなじみの深いスポーツの事例を紹介。著者が携わったアメリカの高校野球選手が訪日して交流試合や観光を楽しんだ国際交流旅行の事例は、スポーツ観光の実践例として興味深い。

宮﨑教授は緒言として本書を「実践的知識と理論的体系性が融合し、著者のスポーツマーケティングへの強烈なパッションが息づく」と評価。スポーツビジネスを取り巻く不況の渦に巻き込まれ、低迷するスポーツ組織も少なくない現状において、本書はスポーツ観光の成功への道しるべを示すことでスポーツ界へエールを送っている。

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