Go Toトラベル給付金不正受給問題、旅工房が参加停止に ホテル7軒が地域共通クーポンを不適切使用
22/03/04
観光庁は3月4日、旅工房に関するGo Toトラベル事業の給付金不正受給問題について調査状況を発表した。不適切に使われたと判明したのは地域共通クーポン9363万9千円分。宿泊実態が適当でなく、ホテル7軒が関与するなど事案の実態が明らかになってきた。
同社から宿泊施設手配業務を委託されたジャパンホリデートラベルが宿泊施設の手配を実施。調査で2万240人泊分のうち少なくとも1万1014人泊分の宿泊実態がないことがわかった。
給付は計2億8336万円を申請したが、実際に給付はされず。地域共通クーポンは合計で1億2145万5千円分の発行を受け、そのうち9363万9千円を使用した。発行された地域共通クーポンは宿泊者が使用したのではなく、実際には同社が手配したホテル7軒がリネンや清掃代など不適切に使っていた。
これを受け、今後再開が予定される新しいGo To トラベル事業には新たに旅工房の参加を停止すると発表。不正に関与したロディソンホテルの大阪上本町パラディアと京都七条、ハートンホテル東品川、ベニキアカルトンホテル福岡天神、HOTEL TRAD Replayは、クーポン取扱店登録を取り消す。東横INNの新横浜駅前新館と品川大井町はすでに自ら取り下げた。
観光庁は全ぼう解明に向け、刑事告訴も視野に入れながら調査を継続していくという。
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