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蘇った荘厳の美 名古屋城本丸御殿一般公開

第1期は玄関と表書院

愛知県観光の今年話題をさらったのが、復元された名古屋城本丸御殿の一般公開。かつて近世城郭御殿の最高傑作と言われた豪華絢爛な姿をひと目見ようと5月29日の公開以降多くの来場者がつめかけ、観光拠点としての名古屋城の存在感が今一度高まった。

本丸御殿は1945年の空襲で天守閣とともに消失。復元は、残った江戸期の文献や昭和戦前期の写真、実測図をもとに名古屋市が総事業費150億円をかけて2009年に着工した。今回は第1期工事の本丸御殿玄関と表書院で、第2期の対面所は16年、第3期の上洛殿も含め全体の公開は18年を予定している。

復元は木曽ヒノキを使うなど創建当時の材料、工法が用いられ、往時の姿が現代に蘇った。玄関に入ると一之間、二之間の広さなど豪奢なたたずまいに圧倒されることの連続だ。6月までは国重文「竹林豹虎図」も展示され、人気を集めた。

名古屋城本丸御殿

玄関・一之間に入ると豪奢なたたずまいに
圧倒される

表書院は、精巧に復元模写した襖絵「桜花雉子図」などが雅な雰囲気を演出。玄関とはまた違った世界に引き込まれる。

名古屋城本丸御殿

外観も優美な雰囲気が漂う

名古屋城管理事務所によると同城の1日あたりの平均入場者は8月28日現在で、休日が約6千人、平日が約5千人。このうちの約70%が本丸御殿に入場するという。

本丸御殿の入場は9―16時。名古屋城観覧料(大人500円)で御殿には無料で入場できる。

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