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仙郷楼(仙石原温泉) 高質な宿へ(3)

広大な敷地は花の競演

箱根・仙石原温泉の老舗旅館、仙郷楼(39室・定員150人)。1870年の創業で、宿の歴史は140年を超える。仙石原温泉の湯元である大涌谷で、古くから温泉の権利を有し、そのため使用する温泉は豊富。大浴場や貸切風呂、13室ある露天風呂付き客室の浴槽すべてが源泉かけ流しだ。

1万5千坪の広大な敷地では、1周約30分程度の散策が楽しめる。春の散策ともなれば、樹齢150年以上のヤマザクラや、ヤマザクラの並木は4月下旬が見ごろ。オオムラサキツツジの開花は4月頃から。シャクナゲの道は5月、6月にかけて花をつけ、藤棚やツツジ園は6月ごろ見ごろを迎える。

別館の「別邸奥の樹々」は木造、平屋建て数奇屋造りの本格的な日本建築で、玄関から先はすべて畳廊下。6つある客室は広さが80―130平方メートルで、すべて露天風呂付き。いずれも主室10畳、寝室10畳の二間。畳廊下が、2つの客室をぐるりと取り囲み、相当に広い濡縁があり、そこから続く庭園、その奥に金時山を望む。

仙郷楼

数寄屋造りの「別邸奥の樹々」

朝夕食とも部屋出しで、いずれの客室も係りが寝室を見ることもなく、主室で食事の用意ができる。動線に工夫することで、日本旅館の伝統を継承しながら、昔とは様変わりしたプライバシーに対する感覚にもしっかりと応えている。

仙郷楼

140年の歴史を持つ老舗

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