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雪見風呂で"快眼" 長湯がいい温泉地/貝掛温泉

雪と温泉をゆっくり

貝掛温泉。冬季、一帯は深く雪に包まれ、内湯の湯屋と、雪の露天風呂から立ち上る湯気は白さを増す。越後湯沢駅から車で20分ほど。新幹線を使えば東京から1時間半程度という近さに、雪国の一軒宿はある。

東京方面から高速道路を利用すれば湯沢インターが便利だが、群馬県側の月夜野インターで降り、国道17号線を三国峠越えで行くのが好きだ。冬の薄暮のころなら、左手に苗場スキー場の照明を見ながら雪道を進み約20分。貝掛温泉の看板を左に折れ、急な坂道を下り、車1台がやっと通れる貝掛橋を渡ると、一面の雪景色のなか、貝掛温泉のオレンジ色の暖かい明りが迎えてくれる。

源泉は38度と温めのため、ここでは長湯が伝統的な入浴法。メタホウ酸を多く含んだ泉質で、眼の湯とも称される。大正時代には、ここの湯が「快眼水」として市販されたこともある。今でもパソコンなどで眼を酷使する人が訪れるという。時代が変わっても温泉が持つとされる効力は人を引きつける。

雪見の露天風呂はいいし、湯屋づくりの内風呂もいい。露天と内風呂を行ったり来たり、雪と温泉をゆっくりと楽しむのが冬の貝掛温泉の過ごし方になる。

貝掛温泉

雪に包まれた貝掛温泉の露天風呂

貝掛温泉

玄関には米俵が積まれる

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