観光業界専門紙「トラベルニュースat」おすすめ国内魅力再発見の旅

阿智から平和を 映画「望郷の鐘」、満蒙開拓の悲劇描く

今年秋に公開 満蒙開拓平和記念館で背景詳しく

阿智村にある長岳寺の鐘楼を人は「望郷の鐘」と呼ぶ―。戦後、中国残留孤児の帰国へ住職が思いを込めて鳴らしたことに由来する。太平洋戦争終戦間近、満蒙開拓に向かった信州の開拓団の悲劇を描いた映画「望郷の鐘―満蒙開拓団の落日」が今年秋に公開される。全国で最多の開拓団を送り出した長野県南部の地で、今、平和の尊さを問う。

映画のロケは、同村では7月ごろに約1カ月行われる。同寺の元住職の故・山本慈昭さんを内藤剛志さんが演じ、渡辺梓さん、常盤貴子さん、山口馬木也さんらが脇を固める。監督は山田火砂子さん。

満蒙開拓団については同村に昨年4月にオープンした「満蒙開拓平和記念館」で詳しく知ることができる。満蒙開拓に関する写真や資料、映像を展示しているほか、開拓体験者の証言を紹介するコーナーもあり、開拓団を通して平和を伝えていく。中国残留孤児の帰国支援へ尽力した山本さんの活動を伝えるコーナーも。

開館時間は9時30分―16時30分。火曜、第2・4水曜、年末年始休。入館料は一般500円、小中高生300円。20人以上の団体は100円引き。

長岳寺は武田信玄の遺骸を安置した寺としても知られる。信玄の兜の前立てを所蔵し供養塔もある。

長野 旅のおすすめサイト

購読申し込み
夕陽と語らいの宿ネットワーク
まちづくり観光研究所
地旅
関西から文化力
トラベルニュースは
文化庁が提唱する
「関西元気文化圏」の
パートナーメディアです。
九観どっとねっと
ページ
トップへ