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うまいぞ「にいがた朝ごはん」(3) 六日町・咲花・津南

女子力アップえのき茸 六日町温泉

六日町温泉の朝ごはんは「えのき茸の煮浸し」。8軒が参加している。

メニューを決めたのは地元旅館女将の会「あねさ会」、そして市役所に籍を置く「南魚沼市女子力観光プロモーション」の、20代から70代までの総勢12人の女性陣。

えのき茸は食物繊維が豊富でノンカロリー。タンパク質やビタミンも多く含んでいて、便秘解消や肥満、生活習慣病予防に効果を発揮する女性にもうれしい食材。独特な食感を損なわないよう出汁で軽く煮付け、味わいや彩りを添えて仕上げる。シンプルな色合いだからこそ、盛り付けや器にも気を遣う。

親しまれる料理名で、長く伝承されるよう愛称を「あねさのえのき美人」と命名した。

六日町温泉

あねさのえのき美人

キリッと辛いわっぱさみ 咲花温泉

咲花温泉の朝ごはんプランに参加しているのは7軒。地元で阿賀野川流域の文化を調査・発表している「あがのがわ環境学舎」のメンバーとともに、郷土料理の試食会を繰り返し、朝ごはんに選んだのが郷土料理の「わっぱさみ」。

五泉らしさを加えようと「五泉三美人」と呼ばれる特産の里芋、蓮根、ネギから蓮根を取り上げ「名産蓮根のわっぱさみ」を開発した。

本来の「わっぱさみ」は、一本ものの大根を縦に割り、その中に赤唐辛子を入れてすり下ろし、醤油やみりんなどで味付けしながら炒める料理。大根を「割って」、赤唐辛子を「はさむ」が「わっぱさみ」の語源とされる。

「蓮根のわっぱさみ」では蓮根を多めに使う。蓮根と大根の2つの根菜に、唐辛子から出るキリッとした辛さが食欲をそそる。「おかず感」を出すために他の旬の食材を多めに入れたり、味も濃いめにしたりと旅館ごとに工夫している。

咲花温泉

名産蓮根のわっぱさみ

豪雪が育んだナメコ 津南

津南で朝ごはんに参加するのは2軒。日本三大秘境とも呼ばれる秋山郷を擁し、世界有数の豪雪地帯でもある津南。厳しいが豊かな自然環境が独特の食文化も育んだ。

朝ごはんに選んだのは「ナメコのつくだ煮」。新潟県はナメコの出荷量で全国2位。なかでも津南町は最大の産地の1つに数えられる。色や味が濃くて大粒。歯ごたえがしっかりしているのが津南産ナメコの評判。ハウス栽培は通年行われ、秋は天然ものがたくさん採れる。

数ある自慢の高原野菜や豪雪地帯ならではの特産品・雪下にんじんなど知名度は低いものの、今後世に問いたい食材も豊富。まずは「ナメコのつくだ煮」をあつあつでピカピカの魚沼産コシヒカリに乗せてめしあがれ。

津南

ナメコのつくだ煮

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