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うまいぞ「にいがた朝ごはん」(4) 松之山・鵜の浜

里山守るきのこづくし 松之山温泉

松之山温泉の朝ごはんに参加しているのは6軒。秋のメニュー「きのこ朝まんま」もこの秋で3年目を迎えた。

美味しい棚田米ごはんに合う食材は何かと考えた結論が「きのこの朝まんま」。松之山産の朝採れナメコや地元で採れるきのこを特製味噌「まんまの味(み)」とともに焼き味噌にした。香ばしい味わいは絶品で「この美味しさや魅力を広く伝えたい」と、きのこづくしの朝ごはんとなった。

松之山温泉は、にいがた朝ごはんの発祥地。新たな郷土料理を開発し、地域のできるだけ多くの旅館で取り組むことで、地元生産者が一定の量の農産物を生産できる体制づくりも目指してスタートした。

農業を守ることで、観光資源でもある里山の原風景が守れる。松之山温泉周辺には幾つもの棚田スポットが点在し、多くの観光客が訪れる。観光客は棚田鍋や「にいがた朝ごはん」を食べることで、こうした風景の保全に一役買うことになる。

松之山温泉

きのこの朝まんま

上越のごっつぉメギス 鵜の浜温泉

鵜の浜温泉で朝ごはんに参加しているのは8軒。特産の魚介類のなかから、鵜の浜でしか食べられない魚として選んだのはメギス。地元の人が「キスよりメギス」と口をそろえる、うまくてポピュラーな魚だが、鮮度落ちが早いことから、遠方には出回っていない。

カタチや名前はキスに似ているが、キスの仲間ではない。上越の近海で多く獲れ、地元では昔からおいしい魚として食べられてきた。上越市の「上越のごっつぉ」にも認定されている。

メギスは、手間を惜しまない昔ながらの熟練の技で天日干しされ、鵜の浜の風にさらし旨味が引き出されたところで、さっと炙って食べる。まるまる一匹、頭から尻尾までバリバリといける。

鵜の浜温泉

メギス天日干しの炙り焼き

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