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食で旅する「塩の道」 大町に「お祭りご膳」登場

大町の食文化を知る

大町市では4月、新しいおもてなし料理として地元の郷土料理を現代風にアレンジした「塩の道 お祭りご膳」が登場した。市内の飲食店や旅館がプロジェクトチームを作り試行錯誤を重ねた逸品。信濃大町の文化に触れられる貴重な存在になりそうだ。

大町は日本海側・越後糸魚川と内陸側・信州松本を結ぶ「千国街道」の宿場町として昔から栄えてきた。街道は塩や海産物を内陸部に運ぶ道であり、別名は「塩の道」。この道を通して様々な文化が伝えられ、賑わいも生み出された。食の面でも運ばれてきた塩や海産物と地元産品をバランスよく組み合わせた振る舞い料理が生み出され、今も旧家に献立帳が残る。

今回誕生した「お祭りご膳」は大町の食文化を発信しようと、この塩の道が生み出した料理をベースに現代の地元食材を加え、料理研究家の協力を得て新しい食の魅力として開発。麺類とメーン料理、海草を煮て固めたエゴ、寒天、煮イカ、塩丸イカの中から2点以上取り入れた膳で、同様のスタイルの小料理版「小祭りセット」も合わせて市内の飲食店や大町温泉郷の旅館ホテル20軒が各店オリジナルのメニューを提供している。

お祭りご膳

伝統と現代の融合で“復活”した
「お祭りご膳」

同市では、黒部ダム建設当時の作業員たちが好んで飲んだという焼酎と葡萄酒のブレンド「破砕ロック」を大町温泉郷開湯50周年を機に旅館ホテルで乾杯酒として提供するなど、近年食の魅力がアップ。山と海のコラボによるハレの郷土料理で大町の風土に奥深く迫りたい。

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