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蒲郡の個性が海に輝く 蒲郡市観光協会・杉山和弘会長に聞く

蒲郡市観光協会の会長に就任して早2年。杉山和弘会長(ホテル明山荘社長)に蒲郡観光の現状とこれからの取り組みを聞いた。

深海魚でまちづくり

愛知県や蒲郡市には多くの観光素材があります。しかし素材が多すぎて、誰もが脳裏に浮かべる「これだ」というものがないんです。愛知県最大の温泉地でありながら、これをどうにかしないといけないと常日頃から考えていました。

1、2年前にある雑誌の特集で「世界で死ぬまでに1回は行ってみたいスポット」として三河湾の海ホタルが選ばれました。海ホタルとは夜光虫のことですが、これをなんとか商品化できないかと取り組んでいるところです。3月から8月にしか見えませんし、どこに現れるかもわからないのが、海ホタルなんです。だからこそ夜、ブルーに光る神秘的な光景を多くの観光客に見ていただきたいと思っています。

蒲郡市観光協会杉山和弘会長

蒲郡観光の今と今後を語る
杉山会長

ここ数年、ものすごく人が訪れているのは竹島水族館です。朝9時のオープンにも関わらず、30分前には行かないと待たされてしまいます。常時500種類の生物を展示し、入館料は500円。全国屈指の安い入場料です。深海魚を中心に展示していますが、なんといっても展示方法がユニークなんです。従業員が深海魚を食べて、その感想を壁などにペタペタ貼ってあるんです。「おいしかった」「おいしくなかった」など普通の水族館では考えられない展示スタイルには驚かされます。

このユニークさにヒントを得て、現在準備を進めているのが「食べる水族館」。小ぶりですが深海魚は味がよく、市内のレストランや食堂、旅館でも出せるように創意工夫中です。まちづくりと連動させ、蒲郡の目玉にできればと思います。

10年ほど前から名物にしようとPRと普及に努めてきたアカザエビも深海魚ですから、これも含めて世に出してやれるよう街の人たちの協力を得ながら進めていきたいですね。

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