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【隠岐】若者目線の「ロマンティック隠岐」 マップで紹介

「隠岐はまだまだ伸びしろ」

隠岐に住む20―30代の男女15人が若者も楽しめる島の魅力を発信している。ロマンティック愛ランド実行委員会(R委員会)を結成し、自分たちのお勧めスポットを紹介するマップなどを作っている。

R委員会は2009年、島根県の交付金で地域資源を活用する事業をきっかけにスタート。隠岐に来る人は年配の人が多い、もっと若い人に来てもらえないだろうかという目的で仲間が集まった。

若者が好みそうなグルメの開発、体験プログラムづくりなどアイデアが出たが、ますはメンバーで改めて隠岐4島を見て回ることにした。

「意外と知らないことが多かった」と、委員会リーダーの曽我部さおりさん。メンバーお勧めの場所に行き「好きな人とデートするならここがいい、彼から告白されたい場所はここ―なんて、ガールズトークのノリで隠岐を探検しました」。

例えば、海士町の明星海岸にはハート型の洞窟がある岩礁、西ノ島町の地球が丸いことを実感できる赤尾展望台、知夫村にある隠岐唯一の露天風呂、隠岐の島町の樹齢800年以上という乳房杉などをピックアップ。

これらの場所をメンバーの経験談やお勧めの理由などと合わせて、地図に落とし込んだ。8千部作成し、隠岐の主要港や空港、旅館ホテルで配布した。

「最初に作ったマップは、ショッキングピンクで何かヘンなお店の宣伝物と間違えられたりしました。だけど、地元の人たちも興味を示してくれ、私たちの活動を支えてくれるようになったんです」と曽我部さん。

活動2年目はさらに充実させたマップを1万部作成、若い人が手にする姿を見かけるようになった。

ロマンティック愛ランド実行委員会

マップをPRする
曽我部さん(右)らメンバー

今、メンバーで本を作ろうと計画している。島でできる遊び、体験を紹介しようと思っている。そして委員会の活動が自立、継続できるように、お土産の商品化も始めた。「ポストカードを作りました。スイーツ商品の開発も予定しています」という。

曽我部さんは、もともと関西出身。大学を卒業した8年前、まちづくりに関わりたいと隠岐へやってきた。「隠岐は、まだまだ伸びしろがあります」と、隠岐に住む大阪人の目でもっと島を元気にしようと思っている。

隠岐マグロやご当地グルメ 中高生ら食の魅力づくり

隠岐で新たな食の魅力づくりが進む。畜養マグロを「隠岐マグロ」として売り出したり、中高生のアイデアで「ご当地グルメ」開発を行っている。

隠岐マグロは、山口県沖の日本海で獲れたマグロを隠岐・西ノ島の入り江で畜養。隠岐の豊かな海で、脂を乗せ冬に市場へ降ろす。今冬は地元の旅館でも食べるようにし、隠岐ガニと競演した。

ご当地グルメコンテストは、サザエをタコ焼き風にした「隠岐焼き」、特産のイカにミンチ肉などをトッピングした「イカボンバー」などユニークなメニューが集まった。いくつかは実際に商品化するそうだ。

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