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松山市"おもてなし日本一"目指す(1) 四国霊場1200年で石手寺に注目

2014年は瀬戸内海が国立公園指定80周年、道後温泉本館建設120周年、四国八十八カ所霊場開創1200年を迎える。松山市はこれを好機と捉え、瀬戸内海、道後温泉、四国霊場に視点を当てた資源開発と旅行商品化に挑戦し、旅行市場への提案と新規顧客獲得を目指している。

特別講座など商品続々登場

四国八十八カ所霊場のうち46番・浄瑠璃寺から53番・円明寺までの8カ寺が松山市にあり、道後温泉から歩いて10分の位置関係にある51番・石手寺は、四国遍路発祥の伝説が伝わる。

石手寺

四国遍路発祥の伝説がある
石手寺

同寺には「洞窟八十八カ所めぐり」や、八十八カ所札所と高野山金剛峯寺境内の砂の袋を触る「お砂撫で」ができる。

石手寺

石手寺の「お砂撫で」

松山市では四国八十八カ所霊場のうち、四国の自治体で最多の8カ寺がある。「お接待文化」が脈々と受け継がれており、高い評価を得ていることを背景に「おもてなし日本一のまち」宣言を行った。おもてなしをベースに道後温泉を含めた歴史や文化のストーリー性などの情報発信を行う方針だ。

四国八十八カ所霊場会の取り組みも連動させて、地域らしさを出した旅行商品も造成していく考えを持っている。

すでに1月を除く来年3月末までの土・日曜日には「石手寺特別講座」を実施。住職による四国遍路の歴史や参拝の作法・手順などの法話を受けたあと、本格的な参拝を行う。

時間は土曜日が15時30分、日曜日が9時30分からで、所要時間は約60分。料金は宝物館入館料とオリジナル経典解説本が付いて500円。設定日時や人数は要相談(電話089―977―0870)。

石手寺での本格座禅修行(弘法大師式座禅)なども含めて松山市では、四国八十八カ所霊場開創1200年をきっかけに、何度も訪れたい観光都市として魅力度をアップさせていく考えだ。

また、浄瑠璃寺から石手寺、石手寺から円明寺までの距離がそれぞれ13キロほどであるため、どちらかを歩き遍路で、お接待文化を体験してもらうプランも検討している。

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