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美作国を歩く 歴史、文化、アート―1300年目の再発見

城下町に宮本武蔵、近代文化遺産、現代アートまで

美作国は今年で「建国1300年」とあって、受け継がれてきた歴史文化は濃厚かつ個性的。加えてアートを媒介に現代との融合も進み、輝きは増すばかりだ。美作国を歩いて訪ねて再発見―。

歴史の香りを肌で感じたいなら、2つの城下町へ。津山市城東地区は津山城から続く約1.2キロに格子戸やなまこ壁といった城下町風情が漂う。幕末の洋学者・箕作阮甫の旧宅や津山洋学資料館に幕末の風も漂う。

真庭市勝山地区も言わずと知れた城下町。武家屋敷、商家、寺院と当時のたたずまいが残り、家々の軒先にかかる草木染めののれんが地域の一体感を感じさせてくれる。まち歩きに人気のスポットだ。

真庭市勝山

歴史風情漂う勝山

美作が生んだスターは宮本武蔵。稀代の剣豪の生誕地である美作市では、達磨頂相図など武蔵直筆の作品を展示した武蔵資料館のほか、武蔵神社や生家跡を訪ねたい。

また、美作には近代文化遺産も数多い。津山市の旧津山扇型機関車庫は昭和11年建造で、全国2番目の規模を誇る。4―11月の週末を中心に一般公開も行っており、多くのファンが詰めかける。真庭市には映画のロケ地にも使用される旧遷喬尋常小学校が明治建造のモダンなたたずまいで存在感を発揮。美咲町では旧片上鉄道の駅舎・操車場跡に柵原ふれあい鉱山公園が。駅舎や車両のほか、鉱山資料館もあり、鉱山町として賑わったまちの歴史に触れられる。

旧遷喬尋常小学校

旧遷喬尋常小学校はモダンな外観

アートは、奈義町現代美術館で自然に調和した巨大な空間展示に現代アートの面白みを感じたい。世界的に貴重なウランガラスを展示する鏡野町の妖精の森ガラス美術館で神秘性を感じるのもいい。

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