観光業界専門紙「トラベルニュースat」おすすめ国内魅力再発見の旅

みなまた2大温泉地(2) 山の温泉・湯の鶴

新しい魅力盛り込み充実一途

湯の鶴温泉は水俣市街から約8キロ山間部に入ったところにある温泉地。泉質は単純硫化水素泉。700年前に平家の落人が傷ついた鶴が湯浴みするのを見て温泉の存在を知ったのが始まりとされる。

現在、宿は5軒あり昭和初期の温泉街の佇まいを色濃く残している。国民保養温泉地、国民保険温泉地の指定を受けている。

湯の鶴温泉

静かなたたずまいの
湯の鶴温泉

この湯の鶴温泉の中心部に昨年11月にオープンしたのが観光施設「鶴の屋」。2階建てで、1階に工芸品売り場やカフェ、2階はレストランとなっている。

内装や外装は九州新幹線やJR九州の特急車両を手がけたデザイナー・水戸岡鋭治さんが担当。1階では水俣市内の茶屋から仕入れた日本茶を味わえる「和カフェ」や、木工品や和ろうそくなどを販売している。2階は地元の野菜をふんだんに使った料理を提供するイタリアンレストランとして営業。

鶴の屋

温泉街に馴染んだ外観の鶴の屋は
水戸岡鋭治さんがデザイン

料理はバイキング方式で1500円。メーン料理を追加するとプラス1100円。夜は予約が必要で、魚や肉料理を含む8品のコースで2600円。

営業時間は平日11時30分―14時、18―20時。水曜日定休。

バイキング

イタリアンレストランでは
バイキングを楽しむ

また「鶴の屋」の前を流れる湯出川を挟んだ高台には築90年を超える古民家を改修したレストラン「諸国屋本舗」が昨年オープンし、地元で取れた減農薬米を使ったランチを提供している。営業時間は平日11―15時、18―20時。定休日は火・水曜日。

湯の鶴温泉では日帰り入浴施設や足湯などもあり、こういった食事施設や観光施設の充実により、ゆっくりと滞在できる温泉地としての整備が進む。

湯の児・湯の鶴どちらの温泉も華やかさこそないが、古きよき時代の温泉街のノスタルジアを感じさせる雰囲気を残している。それでいて、湯の児であれば護岸での散策、湯の鶴は食事施設の充実など新しい温泉街の魅力を盛り込み、オールド&ニューの温泉地として生まれ変わりつつある。

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