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湖北新春の風物詩「長浜盆梅展」

“日本一の盆梅展”を標ぼう

1952年(昭和27年)から始まった「長浜盆梅展」は、今年で63回目を迎え、湖北の新春の風物詩として親しまれている。近年、全国各地で盆梅展が開催されているが長浜市では歴史・規模ともに日本一の盆梅展」を標ぼう。昨年は約6万人の来場者で賑わった。

今年の長浜盆梅展は1月18日から3月10日まで、長浜慶雲館で開かれる。鑑賞時間は9時から17時までで観覧料金は大人500円、小中学生200円。

盆梅展は高さが3メートル近い巨木や樹齢400年を超える古木もあり、約300鉢の中から開花時期に合わせて常時約90鉢を展示している。

長浜盆梅展

開花時期に合わせて常時約90鉢が
展示される「長浜盆梅展」

そのなかでも代表格である「不老」「昇龍梅」「さざれ岩」の3つを紹介しよう。

「不老」は長浜の盆梅で最も齢を重ね不老長寿を感じさせることから命名。樹齢は400年の八重咲き紅梅だ。高さ250メートル、幹周り180センチ、鉢90センチ。「昇龍梅」は樹齢250年。龍が天に向かって昇っているように見える姿から、この名になった。一重咲き白梅で高さ190センチ、幹周り100センチ、鉢75センチ。枯れ朽ちたさまと清楚な花弁が見どころになっている。「さざれ岩」は大きさが長浜一で高さ280センチ、幹周りは160センチ、鉢90センチ。八重咲き淡紅梅。「さざれ石の巌となりて」の詩のごとく、力強く生きているさまから命名された。樹齢は350年。

長浜盆梅展

樹齢400年で、盆梅展で最も
歳を重ねている「不老」

現在では世界共通語となっている「BONSAI=盆栽」だが歴史は古く、平安時代に遣唐使が持ち帰った「盆景」が起源という説があるそうで、中国では約2千年前の文献に盆栽の記述が残っているという。平安時代には貴族や一部の僧侶など位の高い人々の間で親しまれていた盆栽が、庶民の間で親しまれるようになったのは江戸時代末期から。この時代に日本独自の観賞スタイルが整い、現在まで多くの愛好家に親しまれている。

長浜盆梅展は、湖北の山に自生する梅の木を集め、丹精こめて育てあげていた高山七蔵翁が「より多くの人に見ていただき、喜んでいただければ」と、約40鉢を長浜市へ寄贈したことが起源となっている。

盆梅展は2月8日から3月9日まで20時30分まで時間延長し、ライトアップされた幻想的な盆梅と庭園を楽しむことができる。ライトアップ期間中は18時と19時の2回、盆梅ガイドが館内を案内する。また随時、特別解説や慶雲館内特別施設の見学ができるプレミアムガイドを用意。1週間前までの要予約で、大人1人1千円。

このほか1月18日から3月7日まで大津港と長浜港を高速船で結ぶ「雪見船」の運航や長浜盆梅展と長浜市内の指定観光スポット4施設の入館料がセットになった「長浜盆梅パスポート」(1千円)の販売も行っている。

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