観光業界専門紙「トラベルニュースat」おすすめ国内魅力再発見の旅

"海の京都"に親しむ(1) 宮津・舞鶴

一般的な「京都」が京都市なら、日本海に面した京都府北部は「海の京都」だ―。この構想は府や丹後地方の舞鶴市、宮津市、京丹後市、伊根町、与謝野町に福知山市と綾部市を加え、地域一体で競争力ある観光エリアに育てるべく昨年4月に立ち上がった。

具体的には宮津市・天橋立など各市町の観光スポットを戦略拠点として設定し各地に点在する観光資源をつなぎ、周遊ルートの考案や景観形成に取り組むことでエリアとしてのブランド力を強化しようという考えだ。

今年は、毎年全国の港湾都市で開かれている海の祭典「海フェスタ」の開催地に決定。7月19日―8月3日、クルーズ船「ダイヤモンドプリンセス」や帆船「海王丸」などが舞鶴西港に寄港するほか、海に関する様々なイベントが開かれる。

「海の京都」を全国に発信する絶好の機会となる今、各市町が誇る地域ブランドを紹介しよう。

日本三景天橋立のおひざ元 宮津市

天橋立は丹後最大の観光名所。天橋立ビューランドから眺める「飛龍観」は願いを叶える如意宝珠を龍が授かり降臨する姿、傘松公園から見る「昇龍観」は龍が天に昇る姿に見え、日本三景の名のふさわしい神々しさに満ちた絶景だ。

周辺には日本三文殊のひとつ・智恩寺や成相寺、天橋立神社、元伊勢籠神社、眞名井神社の「天橋立三社」といった神仏のパワーに満ちた地が集結。景観観賞と参拝によるパワースポットめぐりは天橋立でこそ。

天橋立

傘松公園から望む「昇龍観」

軍港都市の風情 舞鶴市

軍港都市という独特の個性を放つ舞鶴市。舞鶴港一帯には明治建造の赤れんが造りの旧海軍倉庫が12棟並び、歴史を伝えるレトロな景観を形成している。

倉庫を活用した「赤れんがパーク」はイベントスペースや工房、赤れんが博物館、文化歴史施設「まいづる智恵蔵」など多彩な魅力を持ち、観光拠点として賑わう。

港周辺にはそのほか、砲台跡や造船所、停泊する海上自衛隊護衛艦など軍港ならではの風景が広がる。3―11月には護衛艦や造船所が間近で眺められる「海軍ゆかりの港めぐり遊覧船」が運航。今年は3月21日から、潮風と迫力ある風景が楽しめる。大人1千円。

海軍ゆかりの港めぐり遊覧船

海上自衛隊の護衛艦を間近で
眺められる遊覧船

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