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山中温泉で「芭蕉祭」 ゆかりの俳聖しのぶ9月

「こいこい祭」やジャズコンサート

山中温泉では9月の1カ月間、「芭蕉祭」が開かれている。松尾芭蕉は「奥の細道」の旅で山中に長逗留したことを縁に、今も地域で愛される存在。逗留した9月を「芭蕉月間」として、様々なイベントを開いて江戸時代の俳聖を偲ぶ。

同祭は毎年開催しているが、1カ月にわたり開くのは初めて。芭蕉は風呂嫌いだったのか、あまり入浴に関する記録はなく、奥の細道の旅の中で数日温泉に滞在し湯に入ったのは山中温泉だけだという。さらに有名な句も残したとあって、そのことを大事にしようという思いから今年の会期延長につながった。

19日は、山中温泉文化会館をメーン会場に「第25回芭蕉祭全国俳句大会」を開催。芭蕉の足跡を偲び、全国から俳句作品を募集、俳句愛好家が集う。芭蕉堂から医王寺までの山中の名所も吟行する。9時からは芭蕉堂建立や鶴仙渓遊歩道設置に尽力した地元の先人に感謝する供養祭も芭蕉堂で開かれる。

芭蕉祭全国俳句大会

山中の名所を吟行する
「芭蕉祭全国俳句大会」

芭蕉堂

供養祭が開かれる芭蕉堂

20日は同文化会館で「日本海民謡祭―山中節全国コンクール」が開かれるほか、19時からは温泉街で「山中節道中流し」もあるなど地元の伝統に触れる1日になる。

山中節道中流し

9月20日に開催される
「山中節道中流し」

22―23日は山中温泉最大の祭り「こいこい祭」。地元民に観光客も加わって、唄と踊りを楽しむほか、湯女みこしや若衆みこし、大獅子の巡行なども行われ、お祭りムードは頂点に。

25日は山中座ホールでコンサート「山中温泉BASHO―JAZZ」。ケイコ・リーさんの歌声と地元出身の五十嵐一生さんが奏でるトランペットの音色に酔いしれる。料金は前売り5千円、当日6千円、山中温泉旅館組合加盟旅館の宿泊者は5千円。

また、芭蕉祭が終わっても、11月1―30日は飲み歩きイベント「ばるの細道 第参章」を開催。芭蕉が好んだと考えられる食材や地域の食・器を使った料理、飲み物を提供する。料金は2千円で、参加店舗のうち3店舗で利用できる。

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