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高知県、旅行会社向けインセンティブ充実

バス運転士費用も助成 団体旅行宿泊は人数ベース支援

高知県では今年度、旅行会社を支援するインセンティブ事業を以前にも増して拡充している。

今年4月から貸切バス運賃・料金制度が完全実施になりバス料金が高騰していることから、高知県へのツアー数や入込客数に大きな影響を与えている。そのため従来から行ってきた支援事業を充実させることにした。

支援事業は、地理的に東西に長いことから滞在時間の拡大を狙い、これまでの宿泊助成金を人数ベースでなく宿泊人数ベースに変更した。

支援対象となる募集型企画旅行団体は15人以上で添乗員が同行し、高知県内に宿泊することが条件(教育旅行・巡拝ツアーは除く)。1泊1人当たり500円を宿泊人員分、2泊だと2泊分の宿泊人員が加算された助成を行う。

また県内59施設、51体験のいずれか1カ所を利用すると1人当たり300円×利用人員、県内2泊・指定施設2カ所利用で同300円×2カ所分の利用人員数の合算額がプラスされる。

受注型企画旅行団体も15人以上で休前日を除き1泊2食8千円以上、1泊朝食付6千円以上が条件(教育旅行・巡拝ツアーは除く)。県内1泊で1台当たり2万円×バス台数、県内2泊で1台1泊当たり4万円×バス台数を助成。

県内指定施設1カ所利用で1台当たり5千円×バス台数、県内2泊・指定施設2カ所利用で1台当たり1万円×バス台数がプラスされる。

さらに今年度の助成で目玉になっているのが、貸切バス運転手2人配置の際の追加料金実費を負担することだ。募集型企画旅行団体、受注型企画旅行団体のいずれもバス運転手2人配置に限り、バス1台に付き1泊7万円、2泊10万円を限度額として助成する。これらの助成は1事業所当たり30万円が限度になっているが、バス運転手費用は金額に含まない。

高知県観光振興部観光政策課の三浦謙一課長は「貸切バス運賃・料金制度で、旅行会社からの送客に大きな影響が出るものと思われます。その対応策として、今回の助成制度を設定しました。制度を活用して高知県に来て泊まっていただく旅行商品の造成をお願いしたい」と旅行会社へ利用を呼びかけている。

また、県内受入施設側も「助成金も大事だが、魅力ある観光素材がないと商品を造ってもお客様に来ていただけません。魅力ある情報を発信していきたい」(ホテル南水・宮村耕資社長)、「旅行会社の大事なお客様に喜んでお帰りいただけるおもてなしで対応しますので、安心してご送客ください」(城西館・藤本正孝社長)と万全の態勢を整えている。

このほかの募集型・受注型企画旅行団体のインセンティブ事業として、宿毛フェリー利用商品や高知龍馬空港利用促進の助成も行っている。

詳細・申請様式については、公益財団法人高知県観光コンベンション協会のホームページ「よさこいネット」で。

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