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観光拠点「利晶の杜」がオープン 堺が生んだ2偉人を顕彰

千利休と与謝野晶子にスポット

3月20日にオープンする「さかい利晶の杜」。堺が生んだ2人の偉人、千利休と与謝野晶子に関する資料を展示し顕彰するとともに、観光バス駐車場や飲食物販なども備えた堺観光の拠点となる施設だ。

利晶の杜を中核とする施設の総称は堺市立歴史文化にぎわいプラザ。敷地面積は約4500平方メートルで、鉄筋コンクリート造り一部鉄骨造りの3階建ての建物と木造の茶室「待庵」からなり、延べ床面積は約3500平方メートル。家型や土壁など伝統的な雰囲気を持たせつつガラス張りの開放的な外観。伝統と新しさを同時に表現した。

さかい利晶の杜

3月20日にオープンする
「さかい利晶の杜」
(予想図)

千利休茶の湯館は、利休作で唯一現存する国宝の茶室「待庵」を再現し利休の茶の湯の世界を体感できる。「黄金の日日」と謳われた中世・堺の国際的な繁栄を伝える展示も行う。実際にお点前体験が楽しめるほか、抹茶と茶菓子を椅子席で味わえることもできる。

与謝野晶子記念館は、晶子の生家「駿河屋」の店構えと帳場を再現し、晶子の愛用の品を展示。映像によって作品の世界を体感できるほか晶子の業績などを知ることもできる。著書も多数所蔵し、全国のゆかりの地を結ぶなど晶子顕彰のネットワークの核になる。

茶の湯館と記念館の会館は9―18時(茶の湯体験施設は10時から)で第3火曜日休み。入館料は共通で大人300円。呈茶体験、お点前体験(予約制)は同500円。待庵特別内覧ツアーも予約制で同1千円。

観光案内展示室は市内観光情報を紹介するほか、昭和初期の堺のまちをジオラマで再現。旅のテーマによって情報を検索できる観光タッチパネルも設けられる。

また和食レストランとコーヒーショップが隣接し、駐車場は観光バス5台、自家用車103台を収容する。駐車料金はバスが1回1千円、自家用車が1時間200円。市内観光に便利なレンタサイクルも用意している。

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