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「デカンショ節」文化で日本遺産認定 篠山市

新たな勲章 城下町風情求めまち歩き

丹波エリアの南の玄関口、篠山市に4月、新たな勲章が加わった。文化庁が観光振興の新事業として立ち上げた「日本遺産」の第1弾に「丹波篠山 デカンショ節―民謡に乗せて歌い継ぐふるさとの記憶」が選ばれたのだ。地域の歴史文化を物語る文化財をストーリー性に応じてまとめるのが趣旨で、いわば地域の文化を評価するもの。長く受け継いできた篠山固有の風土を国内、海外へ発信する。

ストーリーは篠山の伝統の民謡「デカンショ節」を通じて、城下町風情や伝統、地域への愛着など風土を体験できる世界が広がっているとするもの。ストーリーの構成文化財には篠山城下町を中心に15の史跡・文化が指定されており、これをたどれば篠山の風土がわかるというものだ。

その中心に座るのが、シンボル・篠山城址。雄大な石垣と濠、城址には往時の天守閣の中心的建造物「大書院」(復元)がたつ。

篠山城址

雄大な石垣と復元された大書院が
往時をしのばせる篠山城址

江戸時代の町割りを残す城下町は往時を彷ふつとさせる建物が残り、観光客で賑わう。西には苔むす茅葺き屋根の屋敷が並ぶ武家屋敷群、東には江戸―昭和初期の漆喰壁の商家が約700メートル連なる河原町妻入商家群。東西に城下の人々の暮らしが垣間見える町並みが残る。黒豆を扱う老舗商店「小田垣商店」や造り酒屋「鳳鳴酒造」が生活文化を、「負けきらい稲荷」として知られる王地山稲荷社本院が江戸期の藩主のエピソードを伝える。

城下町を外れても、国重要伝統的建造物群保存地区の福住地区など見どころは十分。丹波立杭焼きや丹波杜氏など全国にその名を知られた伝統文化が篠山の魅力をより奥深いものにしている。

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