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天下分け目の合戦の地で「戦国観光」 関ケ原古戦場を観光活性化

合戦420周年の2020年に向け

天下分け目の合戦の地で「戦国観光」―。岐阜県と関ケ原町は3月、戦国時代の終盤、徳川方と豊臣方が雌雄を決した関ケ原古戦場を整備、観光誘客につなげようと「関ケ原古戦場グランドデザイン」を策定、取り組みを進めている。合戦420周年、東海環状自動車道の全線開通の節目を迎える2020年に向け、地域一体で古戦場の観光素材化を推進する。

グランドデザインは、同町の人口減少、観光客減少が進む中、交流人口の拡大を図ろうと、地域の代名詞である「関ケ原の戦い」に着目。誰もが知る有名な合戦であるにもかかわらず、古戦場の整備、観光活用がされておらずブランド価値を利用できていない現状から、伸びしろの大きい観光素材として歴史、観光、文化財保存の専門家や歴史ファンなどで構成する策定懇談会が議論を進め、策定した。

この地に全国から集った武将たちにスポットを当てた物語と、交通・軍事の要衝だった関ケ原の地域性という2つのテーマに応じて観光整備事業を展開。総合案内所やビジターセンターの設置、旗印の掲出など、まちを「まるごと古戦場」にすることや、現状は整備が乏しい史跡の再整備や案内板の設置、シンボルとなる景観づくりに取り組む。

そのうえで7人の武将に焦点を当てたシンボル物語やストーリー、周遊モデルコースの作成、体験プログラムを設けるなど、歴史ファンや観光客に関ケ原古戦場を楽しんでもらう仕掛けも演出する。

9月1日からは関ケ原古戦場をアピールするキャンペーンの第1弾として、SNSを活用した取り組みをスタート。首都圏の10、20代をターゲットに、理想の武将のタイプを診断する「戦国武将診断アプリ」や、ツイッターを使った「ハッシュタグキャンペーン企画」などのほか、9月22―25日に開かれる旅の祭典「ツーリズムEXPO」に出展しPRを行うなど同30日までアピールを続ける。

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