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ミツバツツジの桃色が山峡の地を彩る 長野・南木曽

4月9―17日に「なぎそミツバツツジ祭り」

山峡の地・長野県木曽地方の春は遅い。山々に囲まれ、寒い冬を耐えると、鮮やかで可憐な花々の開花で春が到来する。花を愛で、木曽路ならではの春の喜びを感じたい。

南木曽町ではミツバツツジが満開になると春本番。4月中旬、木曽川畔の天白(てんぱく)公園に群生するミツバツツジが桃色の花をつける。その数は6種類400株。山々はまだ寒々しいが、桃色の大群落の彩りを見ると、春が来たことを実感するのだ。

天白公園のミツバツツジ

例年4月中旬に満開を迎える
天白公園のミツバツツジ

天白公園では満開の季節に合わせ、毎年恒例行事「なぎそミツバツツジ祭り」が開かれる。今年は4月9―17日、園内にツツジや花桃の苗、地元産の農作物などを販売する売店や茶店が並ぶほか、9―10日はクラフト作品が並ぶ「こだわりの匠市」も催される。

開催時間は9―16時。駐車場はバス25台、普通車120台を収容でき、駐車料はミツバツツジを守る環境整備協力金として大型バス1500円、マイクロバス800円、普通車300円。

バスの利用は事前に南木曽町観光協会 電話0264―57―2001まで要連絡。

ミツバツツジ祭りとあわせて南木曽の歴史文化にも触れたい。公園内には歴史をわかりやすく伝える施設があり、これをスルーするのはもったいない。

木曽川と国道19号をまたいで架かる近代化遺産・桃介橋は、木曽川の開発に尽力した明治―昭和初期の電力王福沢桃介が水力発電開発のために架けた木製吊橋を復元。木製吊橋としては国内最大級で、国重要文化財にも指定。もちろん渡ることも可能だ。

近代化遺の・桃介橋も渡りたい

福沢桃介記念館は桃介の別荘を復元。大正ロマン漂う西洋建築で資料も展示している。妻籠宿本陣の御料局名古屋支庁妻籠出張所庁舎を移転、復元した「山の歴史館」も隣接しており、入館料は両館セットで大人300円。

中山道の宿場町「妻籠宿」も比較的近い。全長800メートルの町並みに江戸期の家屋や復元した本陣などが立ち並び、歴史情緒が漂う。高札場や復元した本陣、島崎藤村ゆかりの脇本陣奥谷など名所も多く、近年は「古き良き日本」を求めて訪日外国人客も多く訪れているという。

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