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鹿児島詰め込んだ地旅「魅旅」 鹿旅協の着地型ブランド

鹿児島の個性を商品化

鹿児島県旅行業協同組合(中間幹夫理事長)では独自の着地型観光ブランド「魅旅(みたび)」を打ちだし、地旅を推進している。地域の観光関係者の連携で、地域の観光素材を商品化。鹿児島へ二度、三度と訪れたくなるような魅力を旅行商品として発信し続けている。

同組合の着地型観光の取り組みは2010年に県観光課の支援を得て本格化。「TEAM魅旅(みたび)」を結成し、着地型旅行の普及促進を図ろうとホテルやIT関連、客室乗務員など旅行業以外の視点を持つメンバーが集うなど地域連携によって「魅旅」商品を誕生させた。着地型普及へのモデルケースとして注目を集め、各地との連携も活発化。13年には中小旅行業団体の商品としては珍しく日本旅行のオプショナルツアーとして採用されるなど着々と成果を積み重ねてきた。

鹿児島市内と桜島

鹿児島市内と桜島。この雄大な景観が
鹿児島県観光の懐の深さを表している

定番の通年企画は「本格さつまあげ作り体験と郷土料理を堪能」と「朝の錦江湾クルーズ」。さつまあげ作りは、魅旅誕生当初から続く人気プランで、薩摩料理の名店、郷土料理さつま路でさつまあげ作りを体験し、郷土料理を食べる。料金は1人3600円。錦江湾クルーズは朝の爽快な空気の中で桜島を眺めるクルージングを楽しむ。船内で朝食を食べることもできる。朝食付き2500円、朝食なし2千円。

地域色豊かな変わり種も多い。「明治維新150周年ツアー」は薩摩藩の足跡を多角度から迫るプランで、これまで鹿児島市の旧集成館やいちき串木野市の薩摩英国留学生記念館を訪ねたり、歴史作家・桐野作人さんと維新の出来事に触れるものなど多彩なツアーを企画した。

ほかにも、「焼酎ツーリズム」や「宇宙関連ツアー」といった鹿児島ならではの企画も実施。県内各地の文化や旬を楽しむ個性的なツアーも都度実施してきた。

直近では、10―1月に「おれんじ鉄道利用者限定!出水のみかん丸ごと1本狩り放題プラン」、2月に「かごしま版下町ロケット!?人工衛星づくり工場見学ツアー」を企画。この豪快かつあまりにもローカルな企画力が人気を集める理由のひとつかもしれない。

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