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「瑞風」運行スタート 島根・鳥取を深く体験

松江文化やたたら製鉄に触れる

JR西日本の豪華寝台列車「トワイライトエクスプレス瑞風」が6月17日にいよいよ運行を開始する。京阪神から山陰・山陽をめぐるリゾートトレインは発表当初から注目を集め、定員は34人ながら見込まれる宣伝効果の大きさから、沿線各地では期待が高まっていた。山陰両県でも立ち寄り地が設定され、地域の深く濃い魅力を乗客に伝えていく。

山陰を訪ねるのは、1泊2日の山陰コース(上り)と、2泊3日の山陽・山陰周遊コース。山陰コースは下関発京都・大阪着で出雲市駅と鳥取駅に、山陽・山陰コースは京都・大阪(新大阪)発着で宍道駅と松江駅、東浜駅にそれぞれ立ち寄る。

トワイライトエクスプレス瑞風

現地での足となるバス

山陰コースでは出雲市駅から出雲市・出雲大社を参拝。鳥取駅からは鳥取市・鳥取砂丘や砂の美術館での特別体験のほか、仁風閣も訪れる。

山陽・山陰コースで訪れる島根県のスポットは、宍道駅・松江駅から向かう、日本遺産認定の「たたら製鉄」の物語が息づく地と松江城周辺。雲南市に残るたたら操業施設の遺構「菅谷たたら山内」の見学、松江藩藩主・松平不昧公ゆかりの茶室「明々庵」でのお茶の振る舞いで島根の文化を体感する。雲南市では食の杜「室山農園」、須我神社、神楽の宿のほか、出雲の製鉄業を支えた田部家での通常非公開の邸内見学と、たたら製鉄の繁栄の歴史を伝える吉田の町並みも散策する。

鳥取県内では、東浜駅から世界ジオ認定の山陰海岸ジオパークのジオサイトのひとつ、浦富海岸でその眺望と地引網の実演を楽しむ。12―3月運行分では鳥取市の旧吉田医院と鳥取民藝美術館で鳥取の民芸文化に触れてもらうことも決定している。

瑞風は10両編成で、外観はトワイライトエクスレス伝統のダークグリーン。1両室のザ・スイートや展望車両、食堂車、ラウンジカーなどを備え、優雅な列車の旅を演出する。6月からの第1期は5コースで23回催行。料金は1人27万―125万円。第2期は10―11月出発。

トワイライトエクスプレス瑞風

「瑞風」車内の食堂車

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