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福井嶺北・新たな発見の旅(1) 永平寺

11/09/01

かつては多くの団体観光客で賑わいを見せていた北陸地方。しかし、最近は団体客の減少に加え、東日本大震災の影響もあり、各観光地はさらなる苦戦をしいられています。名所旧跡が数多い北陸。一度訪れたことのある場所も、改めて行ってみると新たな発見・感動があるかもしれません。今回はその中で福井県嶺北地方を紹介したいと思います。

(トラベルナビゲータ・平井敬士)

老杉に囲まれた霊域

福井県の代表的な観光地、永平寺。今から約760年前の寛元2年(1244年)に、道元禅師によって開創された出家参禅の道場で、日本曹洞宗の大本山です。境内は約10万坪の広さがあり、七堂伽藍を中心とした大小70余棟の殿堂楼閣が建ち並びます。

樹齢約700年ともいわれる老杉の巨木に囲まれたたたずまいは、まさに出家道場としてふさわしい霊域です。

また、大庫院前に掛けられている大すりこぎ棒。もともとは、仏殿を改築した時に使われた地突棒を丸めて残したもので、長さ約4メートル、太さ約約1メートルもあります。「身をけずり 人につくさん すりこぎの その味知れる 人ぞとおとし」と詠われ、今ではこのすりこぎ棒をなでると料理が上達すると言われています。料理の苦手な方は一度訪れて、このすりこぎ棒をなでてみては。

永平寺を出ると、一直線に伸びる参道には多くの土産物屋が軒を連ねています。

【ほっきょ荘】 正門から徒歩約1分、総収容600人の食事処では、門前店ならではの精進料理や地元福井産の有機野菜をふんだんに使った料理が味わえます。1階の売店には、永平寺の代表的な土産物のごま豆腐や、禅みそ・すりこぎ羊羹など様々な名産品を取り揃えています。その中でもおすすめなのは永平寺寒干大根。上質の大根を甘辛くしょうゆ漬けにしてあり、お茶漬けはもちろんお茶うけ、お酒のつまみにも合うコリコリとした食感が一度食べたら病みつきになる一品です。ぜひお試しください。

【羽二重餅の古里】 永平寺からのお帰りの途中にある、永平寺御用達の福井銘菓・羽二重餅製造直売所。約100坪ある店内には様々な羽二重餅や多くの銘菓を販売しており、店内奥には製造工程が見学できるコーナーもあります。

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