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大河ドラマと地域づくり 滋賀・湖北町でシンポ

2011年の大河ドラマが「江~姫たちの戦国」に決まり、江の生まれた滋賀県湖北町で「大河ドラマと地域づくり」をテーマにしたシンポジウムが開かれた。NHKチーフ・プロデューサーの屋敷陽太郎さんらが湖北の魅力や歴史観光について話した。

浅井三代小谷城まちづくり委員会(南部厚志委員長=湖北町長)が「戦国浪漫街道フェスティバル」と題し10月3日、湖北町文化交流センターで開いた。

基調講演で屋敷さんは「先日、小谷城跡に登りました。山から見た琵琶湖に水の優しさを感じました。父の浅井長政は、近江の子どもという意味で、江と名づけたのでは。信長、秀吉、家康と直接近い距離で接することができた人です。江の視線から歴史を見ると、また別の広がりが見えてくるのではないでしょうか」と、江を採り上げた理由を話した。

また、屋敷さんは前作の「篤姫」でのエピソードを紹介し「鹿児島のタクシーの運転手に聞いても篤姫を誰も知らない。それに比べると楽観はしているのですが、本当に見てもらえるのだろうかと不安になります。そんな時は地元の人たちから勇気をもらいながら進めているんです」と、地元のエールを求めた。

パネルディスカッションでは、これまでにも「秀吉」や「功名が辻」で地元活性化に取り組んだ長浜商工会議所会頭の髙橋政之さんが「岐阜や北陸など、大きなスケールで江ゆかりの地と連携して皆で盛り上げましょう」と呼びかけ、郷土史研究家の香水敏夫さんは「小谷城跡を全面的に調査し、家臣の屋敷や庭が復元できないでしょうか。ここは本物の歴史絵巻が楽しめるところです。まち中、歴史研究家になれば」と話した。

観光庁地域資源課の竹谷健治さんは「日本中で観光振興を進めており、皆さんの連携によって観光客に足を止めてもらわなければなりません」と話し、屋敷さんは「湖北では、もしかすると長政もここを歩いたのかもしれない、と妄想が膨らみます。大河ドラマは、今ここで生きている人と出会い、その人からヒントを得られるのが制作する側の楽しみです」。

コーディネーターを務めた近江屋ツアーセンターの田渕正人さんは「よそから人に来てもらうことで、地域の絆が深まります。近江商人にならい三方よしの精神で新しい地域づくりのスタートにしたいですね」とまとめた。

江は、浅井長政と信長の妹、お市の方の間に生まれた三女で、長女は茶々(のちの淀君)。信長を伯父に、秀吉が義兄で、家康は義父という波乱に満ちた生涯を送った。

(09/11/02)

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