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1人平均支出は11万円 観光庁、訪日外国人の消費動向調査

観光庁はこのほど、2012年の訪日外国人旅行者の消費動向調査の結果を発表した。全体の消費額は前年比33.5%増の1兆861億円と推計され、前々年比では5.5%減。訪日外客数が震災前の水準にほぼ戻り、消費額も増加した。

国別では、1位が中国の2688億円、2位が台湾の1648億円、3位が韓国の1466億円。いずれも前年を3―5割程度上回る大幅な回復をみせた。報告では今後拡大が期待できる市場として、東南アジア諸国に注目。7位のタイは同58.9%増の332億円と大きく伸び、11位のシンガポール185億円、12位のマレーシア170億円と続く。

訪日外国人の日本国内での旅行中支出額の1人あたり平均は、同1.7%減の11万1983円。前々年比でも0.7%減と横ばい。旅行前支出額(パッケージツアー参加費または日本までの往復運賃)は約8万7千円で、総支出額は約19万9千円。国別ではトップがオーストラリアの17万5千円で、ロシア16万6千円、中国16万円の順。1泊あたりでは約9千円、旅行前支出も含めた1泊の総支出額は約1万6千円だった。

また、訪日旅行の満足度も調査。「たいへん満足」が前年を3.5%下回ったものの、40.7%と高い比率を占めた。「満足」も含めると90.6%となり、10年から年々増加を続けている。日本への再訪意向は「必ず来たい」が57.8%。「来たい」以上の回答は92.7%で、こちらも年々上昇しており、訪日観光の質の向上をうかがわせる結果となった。

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