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下呂温泉、夏から秋にかけイベントで賑わい/岐阜

夏から秋にかけて岐阜県下呂市の下呂温泉は祭りやイベントの開催が相次いだ。

8月1―4日には、真夏の下呂を盛り上げる「下呂温泉まつり」が開かれ、期間中、観光客6万人で賑わった。

メーン行事となる温泉感謝祭は3日。天与の恵みである温泉に感謝し、下呂温泉の繁栄を祈った。参進行列はJR下呂駅をスタートし、下呂温泉の名を世に広めた室町時代の僧侶・万里集九の像や儒学者・林羅山像のある白鷺橋を通過。温泉神社まで関係者が時代衣装に身を包んで練り歩いた。温泉神社では芸妓らによる下呂小唄の奉納や献湯の儀などが行われた。

感謝祭の瀧多賀男実行委員長は「昭和33年の飛騨川の集中豪雨で下呂温泉は消滅の危機に陥った。先人らの努力のおかげで再び温泉を授かったことを我々は忘れてはいけない。日本のみならず世界の下呂温泉として知られるよう努力したい」と話していた。

その後には飛騨川の河川敷で約1万3千発の花火と音楽がコラボする「花火ミュージカル」が夜空を彩った。下呂温泉まつりは初日の「龍神火まつり」に始まり、2日には「湯の華みこしパレード」、「下呂おどり」などが繰り広げられる夏の風物詩となっている。

10月8日には湯の恵みに感謝する下呂温泉神社の秋の例祭を開催。

秋の例祭でも下呂温泉を知らしめた功労者である林羅山や万里集九らゆかりのある人物の装束に身を包んだ観光関係者ら100人が温泉街を歩く参進行列を実施する予定だったが、今年は残念ながら雨のため行列中止となった。そのため、例祭は旅館会館内で開かれ、獅子舞の披露や芸妓連奉納があったあと、神事を行い下呂温泉の発展を祈願した。

神事に続き、雨の上がった白鷺橋に設けたやぐらの上から紅白の餅をまく千子(せんご)まきが行われた。紅白の餅には宿泊券などのプレゼントが入っていることから、訪れていた観光客を喜ばせた。

10月16日には幸田河川敷で秋の恒例イベント「下呂温泉謝肉祭2016秋―飛騨牛豪快焼き&秋の味覚満喫フェア」が行われた。

今年も3年続きで抜けるような青空のもと実施された謝肉祭はスタート前から長い行列に。昨年と同様450人を上回る参加者は飛騨産コシヒカリのご飯、きのこ汁が付いた飛騨牛豪快焼きを味わった。

ステージでは毎年参加している名古屋の中高生で構成するビッグバンド「フリーヒルズ・ジャズオーケストラ」がジャズを演奏。下呂音頭も披露され、参加者とともに盛り上がった。このあとペア宿泊券や飛騨牛、地元名産品が当たるお楽しみ抽選会も行われた。

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