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県境越えモニターツアー 愛知・犬山市と岐阜・各務原市

12/01/18

犬山・各務原広域観光推進協議会はこのほど、1泊2日の観光モニターツアーを実施した。関西地区の旅行会社の企画、手配担当者らを招き、木曽川を隔て接している愛知県犬山市と岐阜県各務原市の見どころを紹介した。

このエリアには明治期の建築物を集めた「博物館明治村」、世界の民族資料を集めた「野外民族博物館リトルワールド」、70種以上の猿が飼育されている「日本モンキーパーク」、淡水魚の水族館「アクア・トトぎふ」など大規模な集客施設が多い。こうした施設とともに今回は、産業観光や歴史観光のスポットも見て回った。

各務原市の「かかみがはら航空宇宙科学博物館」は、日本の航空機産業発祥地で飛行機の歴史を学ぶことができる希少なミュージアム。直離発着の実験に使われた飛鳥などマニア垂涎の実物機が多数展示されている。この日は1時間の滞在だったが、施設を楽しむにはもう少し見学時間を要するだろう。「内藤記念くすり博物館」は600種類の薬草を展示しているほか、薬に関する知識普及の拠点。健康に関心のある層に受けそうだ。

かかみがはら航空宇宙科学博物館

各務原市の
「かかみがはら航空宇宙科学博物館」

犬山市の「お菓子の城」は、高さ約15メートルの世界一高いケーキが来場者を迎える。タマゴボーロで知られる竹田製菓が運営し、城内ではクッキーづくりなど体験もできる。

歴史観光で言えば「犬山城」がこの地のシンボル。昨今の城ブームも後押しし昨年は年間40万人の入城者を記録した。名鉄犬山ホテルの敷地にある庭園・有楽苑の茶室「如庵」は、信長の実弟の織田有楽斎が建てたもので国宝に指定されている。

各務原市では、中山道の宿場「鵜沼宿」を見学した。2008年に開館した町屋館など往時を偲ぶ施設、町並みがある。

今回の参加者は、犬山温泉白帝の湯の「名鉄犬山ホテル」「迎帆楼」「八勝閣みずのを」に分宿した。このエリアを満喫する宿泊拠点にあたる。ツアーを企画した犬山市観光協会の片山義博さんは「県が違えども、木曽川を挟んで対岸のまちで、タッグを組んで広域観光に取り組んでいます。鵜飼のシーズンを外しても、十分満足いただけるものがたくさんあります」とアピールしていた。

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