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東京スカイツリー 開業2カ月で入場者83万人

12/07/27

東武鉄道の子会社で東京スカイツリーを所有、運営する東武タワースカイツリー常務の福水正徳さんが7月26日、東京都内で講演し、開業から2カ月が経過した東京スカイツリーの運営状況や今後の取り組みについて話した。

講演会は産業観光の研究や普及に取り組む全国産業観光推進協議会(西田厚聰会長=日本観光振興協会会長、東芝会長)が主催した。

東京スカイツリーと商業施設「東京ソラマチ」を併せた来場者は開業から2カ月経った7月21日までに1029万人に達した。このうちタワーの入場者は83万人。同社では初年度の来場者見込みを全体で2500万人-3000万人程度、タワーは400万人としており、順調な滑り出しとなった。

タワー入場者は2年目に460万人、3年目以降を安定期と位置付け430万人、116億円の売上を目標にしている。売上に占める割合は電波塔としての放送事業者からの収入が25%、観光塔としての収入で75%程度を見込む。

福水さんは、タワーの今後の課題としてリピーター対策をあげていた。
 「恋人と1回は来てくれるかもしれません。上京した両親を1回は連れて来てくれるかもしれません。でもタワーからの眺望は同じです。どうやって再訪してもらうかです」。

リピーター対策として福水さんは地元との連携を強調した。「タワー周辺は墨田、本所、向島、両国、浅草、上野といった下町の賑わいと歴史の厚みを持った地域です。是非、まちを歩き回遊していただきたい」。

東武鉄道では下町エリアの1日フリー乗車券とエリア内の飲食店や土産物屋でウェルカムドリンクや割引サービスが受けられる下町特典パスポートなどが付いた下町散策クーポンを販売している。

タワーを目玉としながら地域観光を売り出すことでタワーのリピート客にもつなげたい考えで、東京ディズニーリゾートや東武鉄道沿線の観光地である世界遺産・日光や鬼怒川温泉、足利市や栃木市との連携にも意欲を示した。

タワーの混雑状況は、「一時は2-3時間待ちもありましたが、今は落ち着いてきています」。入場待ちの列が屋外に延びた場合は熱中症対策として整理券も配布し、順番が近づくまで東京ソラマチで時間を過ごしてもらう工夫もしている。
 「朝早くと、夕方、街に灯りが点き始めた時刻の眺めがお勧めです」とタワー来場を呼び掛けていた。

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